日本ゲリラ時代 作品情報
にほんげりらじだい
生粋の日本人だが、清国人に育てられたため徴兵令を受けた金太は、昔の恋人雪子に逢いたい一心で日本に密航。上陸した金太は新宿をうろうろするうち、フーテン族のハプニングに巻きこまれ、留置場に入れられた。同じ留置場に入れられたヤクザの忠太郎や女優の紅魔子は、金太密航の次第を知り、助力することになった。だが、やっと見つけた雪子は街の女に転落していた。ガックリする金太を慰めたのは魔子だった。そのころ、雪子探索に金太を助けたフーテンのハゲバラは、文明否定論をぶち、人間を疎外する物質文明に対してゲリラ戦術をとれ、と主張していた。だが、金太は密抗がバレて、逮捕されてしまった。翌日、魔子、忠太郎、ハゲバラたちは、金太奪回作戦をたてた。彼らは奇略を使ったゲリラ作戦でまんまと金太奪回に成功し、また清国の軍艦を奪って、南方洋上の一孤島に向った。彼らは他のフーテンと共に文明世界を脱出して、人間らしい原始生活を営もうとしていた。やがて、ある孤島に着いた金太たちは、その島をフーテン共和国と命名し、フリーセックスはもちろん、ロビンソン・クルーソーのような生活を始めた。だが、魔子はフリーセックスについて行けず悩んだ。そんな魔子に金太、忠太郎、ハゲバラはすっかり惚れてしまい、自由の楽園のはずの孤島にも、暗雲がただよい始めたのだ。魔子はやっとフリーセックスを決意したが、ハゲバラはそんな魔子を愛するあまり、絞殺し、死体を舟に乗せて海に流した。ハゲバラは泣いた。そして、金太と忠太郎も、この楽園を去っていった。時あたかも、世界はいま、第三次世界大戦に突入しようとしていた。
「日本ゲリラ時代」の解説
「惚れた強み」の森崎東がシナリオを執筆し、「喜劇 爬虫類」の渡辺祐介が監督した諷刺喜劇。撮影はコンビの荒野諒一。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:渡辺祐介
出演:犬塚弘 なべおさみ 緑魔子 高橋とよ 曽我廼家明蝶 正司歌江 正司照枝 正司花江 清川玉枝 北村和夫 有島一郎 大坂志郎 南道郎 草野大悟 真理アンヌ 西村晃 |
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配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(1968) |
上映時間 | 89分 |
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