赤道を駈ける男 作品情報

せきどうをかけるおとこ

伊吹二郎は、フィアンセの伶子のためにヤクザから足を洗おうとしていた。その最後の取り引きに出かけた二郎は、時価数億円のダイヤもろとも、ボス佐伯の拳銃でモーターボートを吹き飛ばされてしまった。五年後のブラジル。二郎は間一髪で助かり、名を変えてフェリーボートの操舵手をしていた。そんな時、大ボス岸田の妻になった伶子が、ブラジルに現われた。岸田はリオのボス・ペトロと麻薬の取り引きのため来たのだ。また、岸田をつけて、宗方刑事もリオに来ていた。二郎は自分が足を洗う時、力になってくれた宗方に会ったが、自分は伊吹ではない、とつっぱねるのだった。ある日、二郎はフェリーボート会社が、ペトロに乗っ取られることを、社長の娘マリーアから聞いて驚いた。ペテロと話をつけるべく事務所を訪ねた二郎は、そこで伶子と会ったのだ。憤然とした二郎だったが、素知らぬ顔を装った。一方、岸田は二郎の正体を見破り、日本から佐伯を呼んだ。やがて二郎は、佐伯と、かつての部下だった殺し屋政につけ狙われる身になった。佐伯は二郎がダイヤを持っていると思っていたのだ。また伶子は、二郎への想いが断ち切れず、秘かに会った。そんな伶子を前に、二郎も素知らぬ顔は出来なかった。やがて、リオにカーニバルの日がやって来た。警察が手薄になるその日を狙って、ペトロと岸田は沖合の船で麻薬の取り引きを行なった。だが、狡猾な佐伯は、岸田を裏切り、麻薬を一人占めにしたのだ。そこへ、伶子からの知らせで二郎が現われた。激しい拳銃戦の中で、岸田が倒れ、佐伯が倒れたが二郎は政とペトロに伶子を人質にされ、危機に陥ってしまった。だが、二郎は宗方とリオ警察の楊刑事に無事、救出され、ギャング団は一網打尽にされたのだった。

「赤道を駈ける男」の解説

小林旭の主宰するアロー・エンタープライズの第一回作品。「男の挑戦(1968)」の才賀明と「花の恋人たち」の斉藤武市が共同でシナリオを執筆し、斉藤武市が監督したアクションもの。撮影はコンビ。山崎善弘

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督斎藤武市
出演小林旭 若林映子 丹波哲郎 内田良平 金子信雄 シリア・ポール 内田朝雄 葉山良二 近藤宏 郷えい治 弘松三郎 平塚仁郎 林田博 三樹高雄 玉村駿太郎 瀬山孝司 黒田剛 熱海弘至 岩手征四郎 沢美鶴 小川国也 荒井岩衛 押見史郎
配給 日活
制作国 日本(1968)
上映時間 103分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:50

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