人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊 作品情報

にんげんぎょらいああかいてんとくべつこうげきたい

昭和十八年。広島の特殊潜航艇甲標的の基地であるP基地に赴任した、三島少尉は同室の大里中尉が、敗色濃い戦局を打開するため、一人千殺の兵器の構想を持っていることを知った。だが、上層部は魚雷に人間が乗り込んで敵艦に体当りするという大里の構想を、必死の兵器は認められないと却下しつづけていた。一方、三島は甲標的の能力に疑問を持ち大里に協力を申し出た。二人は熱心に構造設計に打ち込み、いつか竪い友情に結ばれていった。昭和十九年、米機動部隊の活躍に、軍令部は今まで却下しつづけてきた大里の人間魚雷の構想を採用することに決定し、〇六兵器と仮称を与えて呉工廠で設計、試作することになった。喜んだ大里、三島は荻野技術大尉らと共に不眠不休の作業をつづけ、兵器としての弱点を改めていった。やがて〇六は完成、第六艦隊参謀栗原中佐らの見守る中で、大里の乗った〇六は航走試験に成功した。〇六は正式に回天と命名され、徳山湾口大津島の基地で猛訓練が開始された。時時表面化する現役士官と、吉岡や潮田らの予備士官との対立も、訓練途中で大里と吉岡が死んだ時に消えていった。十月下旬、回天特別攻撃隊菊水隊が編成され、ウルシー環礁の戦艦隊が目標に選ばれた。出撃数日前、隊員に帰省休暇が出た。三島は大阪の両親に秘かに別れを告げ、潮田も妻孝子と会って無言の別れを告げたのだった。遠方の隊員は、料亭若松の仲居のお朝に甘え、数日を過した。昭和十九年十一月八日朝、三島たち隊員は回天を搭載した潜水艦に乗り込み、故郷に最後の別れを告げて出撃していった……。ウルシー環礁内の敵艦に攻撃を敢行した菊水隊の戦果は、正規空母三、戦艦二を撃沈、わが方の損害は甲三七潜水艦のみ未帰還。と、記録されている。

「人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊」の解説

毎日新聞社編・刊の原作『人間魚雷回天特別攻撃隊員の手記』より、「渡世人」の棚田吾郎が脚色し、「浪花侠客 度胸七人斬り」の小沢茂弘が監督した戦争秘話。撮影は「侠客の掟」の吉田貞次。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督小沢茂弘
原作毎日新聞社編
出演鶴田浩二 松方弘樹 伊丹十三 梅宮辰夫 山田太郎 宮土尚治 藤岡重慶 小池朝雄 唐沢民賢 五十嵐義弘 脇中昭夫 有川正治 志賀勝 島田景一郎 中田博久 水上保広 川谷拓三 加藤匡志 山下義明 里見浩太朗 波多野博 山城新伍 野口泉 遠藤辰雄 大城泰 山岡徹也 千葉真一 天津敏 金子信男 待田京介 柳永二郎 近衛十四郎 藤純子 小川知子 金森あさの 飯塚真英 佐久間良子 志村喬 荒木道子 三益愛子 江幡高志 桜町弘子 村居京之輔 東龍子 橘ますみ 北口千春 三島ゆり子 蓑和田良太 藤山寛美 大木実 池部良 徳大寺伸 大矢正利 寺内文夫 芥川隆行
配給 東映
制作国 日本(1968)
上映時間 104分

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最終更新日:2022-09-01 14:30:13

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