クレージーの怪盗ジバコ 作品情報
くれーじーのかいとうじばこ
人相、年齢、国籍不明の国際的大怪盗ジバコが、予告つきで日本にやってきた。何しろ、ゴリラからマリリン・モンローまで化けることが出来、その上、いかなる錠前もあけることが出来るという怪盗で、世界各国の銀行を破産させること百三十八回、内閣を総辞職に追い込むこと三回、そのために更迭させられた警視総監はその数を知らず、という経歴の持主だから、警視庁が色めきたったのも当然だった。やがて警官が待機する空港に下りたジバコは、鈴木刑事に変装して消えてしまったが、警察に捕ったのは本物の鈴木刑事で、彼はそのためクビになってしまった。同じ日、日本に観光団を装って来た男たちこそ世界を股にかけて悪事を働く窃盗団W・C・W・C一味だった。ジバコは明智少伍郎ら捜査陣に、日本民族の遺産たる美術品を盗むと予告した。そんな出来事の中で、東西観光の社長秘書ナナは、ひょんなことからジバコと一夕を共にし、その写真を新聞に発表して有名になった。ジバコもナナにはいつにない感情がわいてくるのを覚えるのだった。ジバコは狙う獲物のあるやまと美術館に忍び込み、義経の黄金の太刀を見て驚いた。それは偽物だったのだ。ジバコはその時初めて窃盗団の存在を知ったのである。名誉を傷つけられて憤然と立ち上ったジバコはW・C・W・C一味を粉砕すべく、鈴木に協力を申入れた。名うての悪党ぞろいのW・C・W・C一味も変幻自在のジバコにはかなわず、鈴木の活躍もあって一網打尽にされた。ジバコはそれが済むと、いつか愛しあうようになったナナを連れて再び国外に去って行った。
「クレージーの怪盗ジバコ」の解説
北杜夫の小説『怪盗ジバコ』(文芸春秋社刊)を、「南太平洋の若大将」の田波靖男と、市川喜一が脚色し、「クレージー黄金作戦」の坪島孝が監督したコメディ。撮影はコンビの内海正治。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:坪島孝
原作:北杜夫 出演:植木等 谷啓 犬塚弘 桜井センリ 石橋エータロー 安田伸 ハナ肇 アンドリュー・ヒューズ R・バルボン ハナ肇 谷啓 犬塚弘 桜井センリ 石橋エータロー 浜美枝 豊浦美子 東野英治郎 進藤英太郎 柳谷寛 アンドリュー・ヒューズ ハンス・ホルネフ 桐野洋雄 R・バルボン 草川直也 左卜全 藤田まこと 安藤孝子 立川談志 山本リンダ 広瀬正一 佐田豊 宇野晃司 木の実ナナ 小川安三 鈴木和夫 加藤春哉 人見明 安田伸 青島幸男 |
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配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1967) |
上映時間 | 110分 |
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