雌が雄を喰い殺す かまきり 作品情報
めすがおすをくいころすかまきり
元華族の血筋をひく京子が、五十歳を越えた軍平と結婚したのも、観光会社の社長軍平がもつ二十億の資産にひかれてのことである。だから、軍平が妾に生ませた娘みどりを引取ることにも不服は唱えなかったし、ファッションモデルの令子、バーのマダム雪江など十数人の妾を持っていることも黙認していた。しかし、みどりもしたたか者で、軍平の秘書山岡と肉体関係を持ちながら財産を狙っていたのだ。ある日、軍平が胃に変調を感じて中条医師の診断を受けたが、中条はかつての京子の恋人だったから、京子の指示通り、軍平が胃癌であると告げ、偽のレントゲン写真を見せた。ショックを受けた軍平は全部の妾と手を切った。その真相を中条とベッドを共にしながら訊き出したみどりは、京子を問いつめるが、逆に言いくるめられてしまった。そんな時、みどりは彼女の本当の父花山を殺した。軍平の子でないと分ると遺産が貰えなくなるからだ。一方、京子は抜け目なく、みどりの殺人直前の対話をテープにとっておいた。また軍平の方は、癌ノイローゼになりながらも、新しい秘書しのぶに夢中になっていた。死ぬまでに処女を抱くというのが彼の悲願なのだ。やがて、しのぶが一途に思いつめた軍平に身を任せた時、軍平は全財産はしのぶにやると約束した。しかし、しのぶもまた軍平の財産を狙う女だった。ある日、しのぶのマンションでガスが洩れ、軍平は死んだがしのぶは助かった。これはしのぶが生命をかけて仕組んだものだが、誰にも感づかれなかった。その結果遺産がしのぶのものになると知った京子とみどりは、遺言状無効の訴えをしようとしたが、二人の軍平殺害の共同謀議を、しのぶの恋人の電気屋によってテープにとられていたため、あきらめなければならなかった。しかし、しのぶにはしてやられたが、京子とみどりは正式の養子縁組をして、次のカモを狙うのだった。
「雌が雄を喰い殺す かまきり」の解説
「天下の快男児」の池田一朗と、「フォークで行こう 銀嶺は恋してる」の井上梅次が共同でシナリオを執筆し、井上梅次が監督したミステリー。撮影は新鋭笠川正夫。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:井上梅次
出演:岡田茉莉子 加東大介 吉村実子 香山美子 山内明 露口茂 中原早苗 路加奈子 田中春男 尾和義三郎 南泰介 田中邦衛 檻明男 川島照満 深見泰三 内藤武敏 巽仙太郎 菅井一郎 野々浩介 中田耕二 国分秋恵 |
---|---|
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(1967) |
上映時間 | 92分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「雌が雄を喰い殺す かまきり」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。