狸の休日 作品情報
たぬきのきゅうじつ
松本敬二は頭の切れることでは天下一品だが、ちょっとした小悪党で、今日も彼に惚れている相棒の南田マチ子と靖国神社で網を張ってカモ待ちである。マチ子がお色気攻勢にでてカモがついその気になった瞬間、敬二が「オレはケイジだ」と凄む新手の美人局である。引っかかったのが田舎刑事の柳一平、ところが二人の悪党を狙う刑事が現われせっかくのチャンスもフイとなってしまった。翌日また靖国神社で刑事に見つかった二人組は駐車中の観光バスに逃げ込み、あげくのはて泥棒精神を発揮して車ごとそっくり頂いてしまった。甘い汁を吸った二人は今度は東北行きの観光バスに乗った。その中で中年男北野大造と姪のタケ子の二人連れと知り合ったが、彼等も敬二、マチ子と同様の美人局の常習犯で、お互いに凄みあう一幕もあった。さて一文なしの敬二とマチ子は何とかカモを見つけないと遠出した甲斐がないとばかり、旅館につくや、部屋から部屋へと獲物を探し始めた。ところが大造とハチあわせ、あわてた二人はついに発見され逃げ出したが、どこでどう間違ったか、敬二はタケ子と、マチ子は大造と逃避行にはいった。やっとの思いでマチ子の居所を探し当てた敬二は、彼女が大造と無銭飲食で警察につき出されているのに出会った。イチかバチか敬二は刑事になりすまして田舎警察へのりこみ、引き渡しを要求したが、帰ってきた柳一平主任刑事とバッタリ、結局は敬二に弱味のある一平が二人を釈放する羽目となった。警察を出ると、敬二とマチ子は山形名物花笠踊りの観光客を狙って旅館へ泊った。だがまたそこに番頭と女中になりすました大造とタケ子がいるのだった。ある晩タケ子の係の部屋の客が殺され、タケ子がその男から預った貴重品袋から一万円札の銅板が出てきた。さあ四人はあわてた。一平に追われ、一万円札偽造団一味に狙われる始末。造いつ追われつのシーソー・ゲームがはじまった。
「狸の休日」の解説
新鋭米谷純一と「狸の王様」の脚本・監督の山本嘉次郎が脚本を執筆、山本嘉次郎が監督した“狸シリーズ”第四作目。撮影は「風来忍法帖 八方破れ」の飯村正。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:山本嘉次郎
出演:高島忠夫 草笛光子 有島一郎 高橋紀子 伴淳三郎 谷幹一 平凡太郎 玉川良一 那須ますみ 藤木悠 宮田芳子 沢村いき雄 加藤春哉 大村千吉 豊浦美子 中山豊 浦山珠実 近藤征矢 堺左千夫 鈴木治夫 佐田豊 当銀長太郎 草川直也 桐野洋雄 |
---|---|
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1966) |
上映時間 | 88分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「狸の休日」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。