大冒険(1965) 作品情報
だいぼうけん
“ニセ札旋風、日本に上陸!”と植松唯人が書いた「週刊トップ」のスクープは日本中を騒然とさせた。国民に不安を与えまいと秘密捜査を進めていた警視庁でも、これを機に総力をあげての公開捜査にふみきり、捜査一課の花井部長刑事と乾、市橋両刑事も畑違いの仕事にかりだされた。がこのスクープで一番あわてたのはニセ札偽造団で、組織の秘密がもれては一大事と、殺し屋をさしむけて植松を狙った。一方、植松は自分の記事が大間題になっているとはつゆ知らず、相変らず発明熱にうかされていた。このスクープも、もとはといえば、親友の発明狂谷井と組んで作った天然色複写機を実験していた最中、材料に使った一万円札が、ほかの一万円札より色が薄いことに気づいたことがはじまりなのだ。また植松の自称恋人の産業クラブに勤める谷井の妹悦子は、森垣金融の社長久美子を通じて知りあった大社長の御曹子石崎に、しつっこく追いまわされていた。これを知った植松は気が気でなく、谷井にたのんで、悦子の居所が一目でわかる探知機を作って貰った。ところがニセ札組織の魔の手は悦子にまでおよび、ある日悦子は何者かに連れ去られてしまった。あわてた植松と谷井は探知機を頼りに悦子を追った。だが、この二人の行動を怪しいとにらんだ刑事三人がその後を追い、さらに殺し屋たちが、それに続いた。こうして善悪入り乱れた追撃戦が東京を振り出しに、名古屋、犬山、岐阜、神戸と続き植松はこのピンチをもちまえの機転と大冒険の連続できりぬけた。こうしてやっとの思いで、ニセ札偽造団のひそむ、潜水艦にたどりついた植松と谷井だが、悦子との対面もつかの間、一味につかまってしまった。そしてニセ札偽造団の本拠地に連行された二人は、生きていたヒットラーに死刑を宣告されあわやという時、二人をつけてきた刑事たちの連絡で、国連軍連合艦隊が出動し、本拠地に砲撃を加えた。あわてふためいた偽造団は谷井がいたずらしたミサイルによって自爆してしまった。悦子は、植松の命がけの愛をうけいれ、二人はハネムーンに旅立っていった。
「大冒険(1965)」の解説
「続西の王将・東の大将」の笠原良三と「海の若大将」の田波靖男が共同でシナリオを執筆、「日本一のゴマすり男」の古沢憲吾が監督したクレージー・キャッツ結成十周年記念映画。撮影は「日本一のホラ吹き男」の飯村正。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:古沢憲吾
出演:植木等 谷啓 団令子 ハナ肇 犬塚弘 石橋エータロー 桜井センリ 安田伸 村上冬樹 越路吹雪 森繁久彌 柳永二郎 高田稔 北龍二 佐々木孝丸 西条竜介 宮田芳子 桐野洋雄 荒木保夫 岡豊 伊藤実 一の木晶子 大友伸 ハンス・ホルネフ アンドレ・ヒューズ ザ・ピーナッツ 中村哲 由利徹 人見明 沢井桂子 |
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配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1965) |
上映時間 | 106分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-10-03
挿入歌は青島幸夫作詞の「遺憾で存じます」等で其の痛快さは井上ひさしの冒険活劇の人形芝居〈ひょっこりひょうたん島〉さながら?舞台は国際的で円谷プロの特撮や植木等のハラハラな殆どスタントマン無しの怪演も見ものだ。いつもながらのマドンナの団令子嬢や谷啓との息のあったコンビネーションも堪らないね!