泣かせるぜ 作品情報

なかせるぜ

白鷺丸の二等航海士浩は、出航に備えて船長の山路と共に乗組員を探していた。だがなぜか山路は、この航海に、海の愚連隊と呼ばれ、悪名高い第五黒潮丸の連中を連れていこうと提案していた。浩も不承不承ながらこれに従い、黒潮丸を訪れた。しかし、船長の響伸作をはじめとする、黒潮丸の乗組員はあっさりこの申し出を拒否した。やがて黒潮丸が出漁する日が迫り、伸作以下黒潮丸の連中は飲みおさめの盃をかたむけていた。そんなとこに、黒潮丸の連中をあきらめきれない山路と浩があらわれ、酒場は大乱闘の場となってしまった。この喧嘩で浩は負傷し、バーのマダム千加に助けられて、千加が伸作と恋仲とも知らずしだいに千加に魅かれていった。翌日黒潮丸は出航した。が、途中黒潮丸は調理室のプロバンガスが洩れて、調理室は爆発し、船は沈没してしまった。おりよく通りかかった船に助けられ陸にもどった伸作だったが、船主の渋川の怒りにふれ、船会社をクビになってしまった。これを知った千加は、伸作の身を案じて、山路に伸作の白鷺丸乗船をたのんだ。しかし、数年前、ふとした事故から貨物船を追われたことのある伸作は、最早昔の夢を追いかけようとはしなかった。そんな伸作に腹をたてた浩は、再度伸作と鉄拳を交えた。が、そんなある日黒潮丸の乗組員松吉が、大金をにぎったまま自殺した。この事件に不審を感じた伸作は白鷺丸に関係があると見て、事情を探ろうと白鷺丸乗船を決意した。案のじょう白鷺丸は、積荷をニセものととり替え、船を爆発させ、保険金詐欺を働こうとしていたのだった。危機一髪爆破寸前に船を脱れた伸作は、今は事情を知り仲直りした浩と共に、首謀者山路とこの事件の黒幕三宅を打ちのめした。伸作たちの気持を知った渋川は、第五黒潮丸とそっくりの第六黒潮丸を伸作に与えた。数日後晴れて出漁する伸作や浩の顔は明るく輝いていた。

「泣かせるぜ」の解説

新羽靖之の“海賊船”を、「黒い賭博師」でコンビの小川英と中西隆三が脚色、「真紅な海が呼んでるぜ」の松尾昭典が監督したアクションもの。撮影もコンビの岩佐一泉。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督松尾昭典
原作新羽靖之
出演石原裕次郎 渡哲也 浅丘ルリ子 太田雅子 大坂志郎 名古屋章 近藤宏 井上昭文 野呂圭介 花澤徳衛 川地民夫 青木富夫 榎木兵衛 柳瀬志郎 水木京二 武藤章生 桂小金治 永井秀明 日野道夫 伊藤寿章 富田仲次郎 郷えい治 森みどり 三島雅夫
配給 日活
制作国 日本(1965)
上映時間 93分

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最終更新日:2024-06-21 02:00:06

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