かも(1965) 作品情報

かも

クラブ・ブルースターのキャプテン沢田健は、女をカモりバーやキャバレーをたらいまわしにして金をしぼりとり、今では莫大な金を銀行に貯金していた。彼には「世界中で一番可愛いなア銭だ。もっと可愛いのは俺さまだ」という不条理の強さがあった。そんな健にも、むつと言う風俗嬢の内妻がいた。だが所詮むつも金を絞りとるための道具にすぎなかった。やがてむつにあきたらなくなった健は、同じクラブに働くホステス恵美子をオトしてパトロンを探し“恵美”というバーを開かせ、さらに喫茶ガールゆきと強引に関係を持ち、“恵美”で働かせた。しかし金銭欲のとりこになった健は、こんなことでは満足出来なかった。早速彼は、女工あがりの娘則子をかもって、ホステスに仕立てあげ、バーやキャバレーをたらいまわしにして、金を絞りとった。健は得意の絶頂にいた。好きな女を動かして金を握る。それだけが彼の生きがいなのだ。ところがある日、別れた内妻むつが健の行状をブルースターの社長石堂に密告した。怒った石堂のために女から吸いあげた貯金を奪われた健は、あせって何とか金づるをつかもうと、ゆきにパトロンとして呉服屋の番頭片野をつけた。しかし騙されたと知った片野は、ある日路上でゆきを刺してしまった。しかも、ちょうど同じころ、則子が健の子供を宿した。いやがる則子を健は無理矢理手術させた。だが、手術は失敗し、則子は女としての機能を失ってしまった。則子は健への復讐を誓った。しかしそれよりも早く、則子の悲惨な姿を見て激こうした友人の空手部員の学生が健を捕え、私刑をくわえた。おりしもやって来た則子は、ハイヒールで健の顔をふみにじると、彼の内ポケットから彼の生命ともいうべき七十万円を抜きとっていった。

「かも(1965)」の解説

「いろ」の成澤昌茂がシナリオを執筆、「ダニ」の関川秀雄が監督した“夜の青春”シリーズ第四作目。撮影もコンビの仲沢半次郎。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督関川秀雄
出演梅宮辰夫 緑魔子 大原麗子 原知佐子 北原しげみ 程田光春 八名信夫 国景子 藤村有弘 浦辺粂子 沢彰謙 玉川良一 伊藤慶子 蜷川幸雄 大録加寿子 田沼瑠美子 真木亜紗子 水木梨恵 松平峰夫 亀石征一郎 中田博久 小川守 織本順吉 安藤三男 潮健児 石橋蓮司 谷本小夜子 鈴木暁子 宮城光江 佐々木伊都子 菅沼正 竹村清女 滝島孝二 三木宏裕
配給 東映
制作国 日本(1965)
上映時間 81分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「かも(1965)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-09-28 02:00:05

広告を非表示にするには