フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) 作品情報
ふらんけんしゅたいんたいばらごん
広島衛戍病院で破壊された細胞組織の再生を研究しているボーエン博士と同僚の川地、戸山李子の三人は、原爆地広島に忽然と現われた怪童の身柄を預かった。放射能に強く、白人である両親不明の怪童は、周囲の好奇の目の中で、李子の二倍にもあまる成長を示し、もはや人間と一緒に生活することが不能であった。倉庫の中で鎖に繋がれた怪童、報道関係者は広島に集中した。そのころ広島衛戍病院を訪れた海軍大尉河井は、終戦直前にドイツの潜水艦からフランケンシュタインの心臓をひきとって、広島衛戍病院へ届けたと語った。フランケンシュタインの心臓とは、蛋白質の補給さえあれば、活発な細胞活動により身体がなくなっても復元するというものだった。もしこの怪童がフランケンシュタインであれば、手足をきっても、新しい手足が出てくるはずだ。折しもテレビ取材に怒った怪童は、倉庫を破り飛び出した。後には鎖でちぎられた手首が床の上を匐っていた。やはり怪童はフランケンシュタインだったのだ。そのころフランケンシュタインは、岡山や、姫路で家畜を喰い荒し、市民を恐怖させていた。警察がやっきになっていた頃、白根山でハイカーが、清水トンネルで工夫が、行方不明となった。その頃フランケンシュタインの行方を捜すボーエン博士のもとに、河井がもう一匹怪獣がいるらしいと情報を入れた。中世代の大爬虫類が地球の表面が寒くなったため寒さをのがれて地底にもぐり、子孫を残して来た。そして不思議な光線を明滅させているという。ボーエン博士らは、フランケンシュタインを保護し、飼育しようと富士の裾野へと向った。霧におおわれた裾野では、地下から現われたバラゴンがフランケンシュタインと対決していた。角兵器をもつ怪獣バラゴンと怪力をもつフランケンシュタインの決闘は、凄惨をきわめたが、バラゴンが傷つき巨大な穴を残して地中にもぐりこんだ。そしてフランケンシュタインもバラゴンを追って、地中にもぐっていくのだった。
「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」の解説
馬淵薫のオリジナル・シナリオを、「宇宙大怪獣 ドゴラ」の本多猪四郎が監督したSFもの。撮影もコンビの小泉一。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:本多猪四郎
出演:ニック・アダムス 高島忠夫 水野久美 ピーター・マン 土屋嘉男 志村喬 田島義文 沢井桂子 沢村いき雄 向井淳一郎 古田俊彦 佐田豊 渋谷英男 山本廉 加藤春哉 中山豊 大村千吉 西条康彦 石田茂樹 田武謙三 津田光男 広瀬正一 野村浩三 岡部正 橘正晃 桐野洋雄 田崎潤 大友伸 佐原健二 藤田進 伊藤久哉 中村伸郎 小杉義男 緒方燐作 古畑弘二 中尾純夫 中島春雄 |
---|---|
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1965) |
上映時間 | 90分 |
動画配信で映画を観よう! [PR]
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。