現代っ子 作品情報
げんだいっこ
交通巡査だった父が突然死んで、やすしと好夫は佃島の五郎叔父の家に、母の正子とチコは成城の石田家に分散することになった。石田家はやすしの親友清の家、運輸会社の社長である石田の親切に正子は感激したが、子供たちは家政婦として働くのだから世話になるのは向うだという。働き口を探すやすしの歌がちょっとイカすのに目をつけた清は、TVタレントとして彼を売り込んだ。が、そのあまりに強引なやり方に頭にきたやすしと遂に大喧嘩、パトカーまでかけつける騒ぎとなった。事情を聞いた好夫が石田と談判の結果、やすしは石田運輸に入社出来た。隅田川にある会社には亡父の旧友田原老人もはしけの船頭として勤めており、やすしと好夫はその舟に住まわせて貰うことになった。早速好夫は級友たちを呼び船を見学させ貢物を取上げたり、やすしは隣の舟の洋子を連れて来て恋を語ったりした。恐れていた停年退職の時がやってきて、やけ酒を飲んだ田原老人は事務所の窓ガラスを叩き割ってしまった。好夫は自分が犯人だと名乗り出、事務員達の前で弁償すると大見得を切った。弁償金三千円は好夫たち“現代っ子”を題材にマスコミに売り出している担任の安川先生から絞ろうと思ったが、うまくいかなかった。チコは修学旅行の資金にせっせと貯めた金を牛乳びんに入れて庭の池に沈めておいたのだが、当日あけてみるとそれはすっかり盗まれていた。好夫の仕わざと判ってやすしは好夫を殴った。テコは旅行に行けなかったが好夫を責めなかった。翌日、好夫は酒に酔って河に落ち溺れかかっていた田原を救った。好夫は警視総監の表彰状と金一封を貰い、早速安川先生といっしょにインタビューを受けたが、大人たちの偽善を感じるとプイと席を立ってしまうのだった。
「現代っ子」の解説
倉本聰・弘田功治が脚本を執筆したNTV連続ドラマを、「俺の背中に陽が当る」の中平康が監督した社会ドラマ。撮影は「その人は遠く」の姫田真佐久。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:中平康
出演:鈴木ヤスシ 中山千夏 市川好郎 菅井きん 小沢栄太郎 岸輝子 市村博 前野霜一郎 桂小金治 新井麗子 榊原秀春 渚ユリ 松原智恵子 嵯峨善兵 垂水悟郎 田代みどり 安川実 梅野泰靖 野呂圭介 草薙幸二郎 小泉郁之助 河上信夫 阪井幸一朗 青木富夫 宮崎準 東郷秀美 八代康二 |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1963) |
上映時間 | 95分 |
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