雑兵物語 作品情報
ぞうへいものがたり
戦国時代の荒れ果てた一寒村に二十文の日当で足軽十五人の徴発がきた。うまい話だが頭数を揃えねばと、了海和尚と相談の上、半人前の小男の仙太、大モノグサの弥十、折しも通りかかった茂平を口説き、仙太の女房で体重三十貫、しかも臨月近いおたつ、男おんなの於莵まで男装させ、頭数を揃えた。成立ちからこれだから五郎八と藤七は両軍の勝敗をバクチのタネにする。茂平は味方が危くなると、敵の斥侯になっている隣村の留吉から敵方の旗を手に入れてみんなにつけさせる。拾い物に精出して盗品買いの婆に売りつけるといった調子。この奇妙な連中を使って敵の裏をかき、大切な兵器を居城清州に運ばせようと考えたのは信長だ。極秘だという荷物の中味を覗くとただの黒い鉄の玉。ところがこれが“国崩し”という物すごい爆弾と判ったが、お目付けの益田庄兵衛がいるので逃げるに逃げられず、へっぴり腰で道中がつづいた。清州にたどりつき、明朝を期して砲撃と決ったが、一足さきに故郷へ帰ったはずの仙太夫婦と赤ん坊が敵の城にいることが判った。そこで一同は必死になって仙太を救けに出かけ、雑兵たちや仙太親子を脱出させた。とたんに大音響、茂平は於莵を突き倒すようにして身を伏せた。やがて顔を上げてみれば、砦はあとかたもなく、ただ巨大なキノコ状の翼が天を突き上げるようにグングンのびていた。
「雑兵物語」の解説
サンデー毎日・週刊漫画連載の清水崑の漫画“戦国雑兵”を「天国と地獄」の小国美雄が脚色、「影を斬る」の池広一夫が監督した時代喜劇。撮影は「女系家族」の富川一夫。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:池広一夫
原作:清水崑 出演:勝新太郎 船越英二 藤村志保 小林勝彦 柳家金語楼 ミヤコ蝶々 堺駿二 中村豊 三角八郎 毛利郁子 遠藤辰雄 柳谷寛 山路義人 人見きよし 今喜多代 太平洋子 横山アウト ノック フック パンチ 平和日佐丸 平和ラッパ 寺島雄作 水原浩一 尾上栄五郎 東良之助 伊達三郎 沖時男 三浦志郎 越川一 三上哲 山岡鋭二郎 黒木英男 滝のぼる 美吉かほる |
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配給 | 大映 |
制作国 | 日本(1963) |
上映時間 | 90分 |
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