太陽は狂ってる 作品情報
たいようはくるってる
人生の歯車はフトしたことから狂うことがある--M大学生矢代圭一の場合は、学校の授業が休講になったことから始まった。彼は学友の藤山や松本と玉突き屋に行った。そこで与太者と喧嘩し、相手を傷つけてしまった。若月組の恒が圭一の後をつけた。二人はパトロールに追いかけられたのが縁で仲良くなった。恒は圭一を彼らの溜り場である喫茶店“セ・モア”に案内した。そこには不良学生の前田や次郎、恒の兄貴分佐和山がいた。圭一は帰宅の途中、ヤクザの真似をしてアベックを脅迫した。警察に捕まり、新聞に報道され、大学は退学になり、友達は去っていった。圭一の母八重子は夫を亡くしてからバーを始め、客の佐藤と関係していた。大和組の曽根に圭一はインネンをつけられた。これを聞いた恒は仲間を集め、曽根を半殺しにした。恒は組に払う金を作るため“セ・モア”に来た女学生をひっかけようとした。圭一はその一人北条知里の冷たい美しさに惹かれた。若月組の大幹部深沢や佐和山は、曽根の慰謝料を作ってこいと恒に命令した。恒は圭一におしつけた。知里の友達の太田早苗は家庭に不満のため家を出て、コール・ガールになるといった。圭一がそれを止めた。恒は圭一と一緒に知里の父をゆすった。怒った北条を圭一がとめようとした。が、圭一は誤って北条が持っていたハサミで彼を刺してしまった。二人は逃げ出し、下町の倉庫に隠れた。圭一は八重子に電話した。彼女は佐藤と結婚すると喜んでいた。圭一は何もいえなかった。街に出た恒は佐和山に捕まった。佐和山はある人を殺せば高飛びさせてやるといった。圭一も覚梧を決めた。そこへ前田に案内されて知里がやって来た。彼女は父は死んでいず、圭一が好きになったといった。知里の言葉を振り切って、圭一は恒と殺人現場に向った。問題の男が現われた。佐藤だ。圭一は必死に恒を制止した。恒の短刀が圭一の腹に突き刺さった。恒は圭一を抱えて走った。そこに通りすがった車が二人をひいた。二人の手は堅く結ばれていつまでも離れなかった。
「太陽は狂ってる」の解説
藤原審爾の原作を、「太陽、海を染めるとき」のコンビ山田信夫が脚色し、舛田利雄が監督した青春ドラマ。撮影も「太陽、海を染めるとき」の姫田真佐久。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:舛田利雄
原作:藤原審爾 出演:浜田光夫 川地民夫 吉永小百合 葵真木子 武藤章生 垂水悟郎 稲葉義男 丹阿弥谷津子 芦田伸介 杉江弘 石崎克巳 石丘伸吾 糸賀靖雄 田中明夫 加藤武 武智豊子 中西清二 千代侑子 木島一郎 須田喜久代 内藤武敏 市村博 若松俊二郎 立川博 浜口竜哉 井田武 亀山靖博 河上信夫 本目雅昭 福田トヨ 衣笠力矢 森みどり 清水千代子 久木登代子 |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1961) |
上映時間 | 90分 |
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