俺は死なないぜ 作品情報
おれはしなないぜ
東京駅の中央改札口。楽器ケースをかかえこんだ数人の男がたたずでいた。彼らはエキストラ・バンドマンと呼ばれ、ここに集ってはマネジャーからその日の仕事を貰うのだ。利根洋二もその一人だった。キャバレーの仕事をもらい、仕事場に向う途中、彼は義妹の弓子から父の急死を知らされた。幼い頃母を失い、父の再婚に嫌気がさして家出していた洋二だが、やはり父の死はショックだった。父の研作は銀座のバー“ジプシー”につとめる俊子という女給と熱海に泊った夜死んだという。死因はポックリ病ということだ。洋二は熱海の黒磯亭をたずねた。番頭や女中から、父の死について口止めされている気配を彼は感じた。翌日、兄の喬一を訪ねた洋二は、かつて父の関係していた事件で、松原という男が死んだことを聞いた。その一人娘ルリ子の引越し先をたずねた洋二は、そこで俊子に会った。やがて洋二はルリ子が俊子と同一人物であるのを知った。彼は赤坂のナイトクラブで、半年前までは喬一の妻の義姉だった令子と名のるコールーガールに会った。洋二は彼女のアパートに向う途中、数人の男に襲われ、崖の上から転落した。令子はポックリ病で死んだ。崖から突落されたはずの洋二は、熱海でギターを弾いていた。数日後、ある男から俊子が星丸の女だと聞いた。星丸が元締でときどき黒磯亭に鉄火場を開き、荒稼ぎしていること、父も実は殺されたことなどであった。その男は星丸にペイ患者にさせられ、捨てられたことを恨んでいたのだ。今度、箱根の緑ホテルで鉄火場が開かれるとも聞いた。その夜、星丸の許を抜け出して俊子が来た。父を殺したのは星丸で、カモフラージュのため使われたと彼女は言った。洋二は箱根へ飛び、早射ちで星丸を倒した。その頃、“ジプシー”では洋二の帰りを待って俊子が門口にたたずんでいた。
「俺は死なないぜ」の解説
菊村到の『夜生きるもの』を、「胸の中の火」の原源一が脚色し、「処刑前夜」の滝沢英輔が監督したアクション・ドラマ。撮影は「有難や節 あゝ有難や有難や」の岩佐一泉。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:滝沢英輔
原作:菊村到 出演:和田浩治 小高雄二 清水将夫 奈良岡朋子 吉永小百合 堀井永子 滝沢修 葵真木子 高原駿雄 武藤章生 宇野重吉 波多野憲 深江章喜 南寿美子 伊藤孝雄 加原武門 阪井幸一朗 早川十志子 重盛輝江 潮京以子 金井克予 高野誠二郎 星ナオミ |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1961) |
上映時間 | 79分 |
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