木枯し紋次郎 関わりござんせん 作品情報
こがらしもんじろうかかわりござんせん
日光街道玉村宿の旅篭・田丸屋に入った紋次郎は、以前、命を救ったことのある常平に会い歓待される。そして、常平は好き合っている女郎・お駒の朋輩・お光を紋次郎に当てがおうとする。ところがお光が酒を飲みながら、ふとつぶやいた唄の文旬から彼女の身の上を聞いた紋次郎は愕然となる。お光こそ、紋次郎が幼いころ別れたままの実の姉であった。しかし紋次郎はお光が寝入るのを待って静かに部屋を出ていくのだった。その頃、下滝の巳之吉一家と伊勢崎の箱田の六兵衛の間が縄張り争いで一触即発の状態だった。巳之吉は百両の借金を張消しにすることでお光を介して紋次郎を味方に引き入れようとするが、紋次郎はきっぱり断わり、お光の借金百両は自分で作って返却すると言い放つ。一方、常平は巳之吉が紋次郎のことを卑法者扱いにしたのに腹を立て、紋次郎の汚名をそそぐべく箱田一家に殴り込み、紋次郎の名をかたって六兵衛を斬った。その頃、紋次郎を仇とつけ狙っている今市の金蔵が巳之吉一家と手を結んでいた。国定一家の賭場を最後に、百両の金を手にした紋次郎は、お光に渡すべく常平に託すが、常平は巳之吉の輩下に斬られ、百両も奪われてしまった。紋次郎がお駒から知らせを聞くと同時に、お光から来てほしいとの手紙が戻けられた。明らかに罠であると知りつつ、紋次郎は常平の怨みを果らすべく巳之吉一家に殴り込みをかけるのだった。
「木枯し紋次郎 関わりござんせん」の解説
笹沢左保原作・小説の映画化二作目。今回は原作より離れ、紋次郎の人間形成の秘密を探る。拭い難い苛酷な過去を背負い、厳しい現実に耐えて生きていく紋次郎の孤独と哀感を描く。脚本は「博奕打ち外伝」の野上龍雄、監督は「まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯」の中島貞夫、撮影は「木枯し紋次郎」のわし尾元也がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1972年9月14日 |
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キャスト |
監督:中島貞夫
原作:笹沢左保 出演:菅原文太 市原悦子 田中邦衛 大木実 汐路章 志賀勝 月亭可朝 白川浩二郎 待田京介 大木晤郎 山本麟一 伊達三郎 川浪公次郎 奈辺悟 中村英子 丸平峰子 林三恵 星野美恵子 榊浩子 小笠原正子 島田秀雄 賀川雪絵 吉田良 平沢彰 名和宏 |
配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1972) |
上映時間 | 90分 |
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