喜劇 いじわる大障害 作品情報

きげきいじわるだいしょうがい

現代の若者のあこがれの的東京。一千万人の人口をかかえ、スモッグや交通戦争に悩まされる大都市、そこで成功して名を上げ故郷に錦を飾ろうとする若者は今も昔も変りない。豪農、猪狩家の息子次郎も御多分にもれずその一人だった。親の反対を押し切って東京へと向った。東京の町は、人波でごったがえし、その中で右往左往する次郎は、かわいい女性に痴漢と間違えられたりしたあげく、さいふをスラれてしまった。タクシーで追いかけようにも、右折禁止、Uターン禁止、車は渋滞で少しも動かず、しかたなしに交番へ飛び込んだが、交番襲撃犯人と間違えられたりしてさんざんだった。ついていないときはすべて駄目なもので、親切ごかしにいい寄ってきた女スリのシゲには無銭飲食の罪をかぶせられてしまった。困り果てている時、次郎を痴漢と間違えた化粧品セールスウーマン春子があらわれてどうにかその場を救ってくれた。世の中広いようで狭いもの春子の住込んでいるビューティールームに、いとこの談次が居候をしていた。やっと談次に会えてほっとしたのも束の間、ホスト・クラブの住込みボーイとして働かなければならなくなってしまった。それからの次郎は、ころがっていたパチンコ玉を拾ったことがキッカケとなりツキにツキだした。宝クジ、不動産、アヅキ相場で今や次郎の金は一億をこそうとしていた。次郎は、金の力で自信をえて、春子に結婚を申し込むが、金にふりまわされてゆき、朴訥さがなくなってしまったという理由で断わられてしまった。一夜明ければ変る女心とアヅキ相場、政府の大量アヅキ輸入計画によって相場は大暴落、次郎はもとの無一文になってしまった。春子は、自分のために次郎が無一文になってくれたと思い、あらためて求婚に応じた。数カ月後、無事赤ん坊を産んだ春子と、次郎の幸福そうな姿が猪狩家にあった。

「喜劇 いじわる大障害」の解説

監督は三遊亭宗家の後継者でこれが監督昇進第一作の新人藤浦敦。脚本は「男の世界」の中西隆三、撮影は「ネオン警察 ジャックの刺青」の高村倉太郎がそれぞれ担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1971年3月20日
キャスト 監督藤浦敦
出演岡崎二朗 夏純子 立川談志 八代万智子 三遊亭円楽 林家三平 ケーシー高峰 毒蝮三太夫 加藤武 三遊亭小円遊 宮城千賀子 林家喜久蔵 三遊亭圓歌 南利明 天坊準 上田吉二郎 笠置シヅ子 應蘭芳 牧まさみ 相川圭子 都家歌六 北村和夫 三笑亭笑遊 三笑亭夢八 小沢昭一 時枝国文 中西隆三 城山順子 平塚仁郎 花巻郎 工藤富子 石坂なおみ 広瀬優
配給 ダイニチ映配
制作国 日本(1971)
上映時間 79分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:53

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