皆殺しのスキャット 作品情報
みなごろしのすきゃっと
伊集院猛は久しぶりに日本の土を踏んだ。だが、喜びも束の間、帰国報告に立ち寄った母の墓前で父が射殺された。伊集院を束ね、任侠一筋に生きてきた父に事あるごとに反目してきた佃興業の仕業に違いなかったが、証拠がなかった。組を継いだ兄はいきりたつ子分たちを抑えるのに必死となった。猛は兄の許婚者圭子や代貸の大崎の懇願には冷たい顔を装ったが、胸の中には怒りがたぎっていた。やがて、血気にはやる子分が佃興行に殴り込んだ。さらに、輪をかけるように猛はダイナマイト攻撃でイザコザを大きくふくらました。そして、大崎の挙動に不審を抱いた猛は、彼の女織江をしめあげ、大崎と父の兄弟分滝口が佃に寝返っていることをつきとめた。勇に危急を知らせに走ったが、すでに勇は滝口組に乗り込んでいた。サーチライト、監視用テレビ、十字砲火--滝口組の警戒体制は厳重だった。乱射される銃弾の雨をかいくぐり、庭内に躍り込んだ猛は血に染った勇を発見した。恐怖におびえる佃、滝口に猛は容赦なく、銃弾を浴びせた。硝煙が消え去った後に、不気味に突っ立ったのは、佃の殺し屋シャチだった。決闘は静寂の中で始まったが、その静寂を破って倒れたのはシャチの方だった。
「皆殺しのスキャット」の解説
脚本は「おさな妻(1970)」のコンビ安本莞二と白坂依志夫。監督は「あぶく銭」の森一生、撮影は「透明剣士」の今井ひろしがそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1970年12月5日 |
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キャスト |
監督:森一生
出演:松方弘樹 南美川洋子 峰岸隆之介 笠原玲子 成田三樹夫 穂高稔 南祐輔 田中真理 伊吹新吾 早川雄三 伊東光一 橋本力 黒木現 山口幸生 飯田覚三 和田正信 四條公彦 南条新太郎 芝田総二 伴勇太郎 里見潤 上原寛二 暁新二郎 大林一夫 |
配給 | ダイニチ映配 |
制作国 | 日本(1970) |
上映時間 | 80分 |
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