狂い咲きサンダーロード 作品情報

くるいざきさんだーろーど

狂い咲きサンダーロードのイメージ画像1

幻の街サンダーロード。街中の暴走族が集まり、警察の圧力で、「愛される暴走族、になろう」ということで、グループの解散の会議が開かれていた。“魔墓狼死”のリーダー・健もその中にいた。そこへ、“魔墓狼死”の特攻隊長、仁が仲間を連れて現われ、出席者をメッタ打ちにしていった。仁は権力に屈服する暴走族に我慢がならなかったのだ。サンダーロードは仁たちの天下となった。一方、これを心よく思わないグループは報復に出た。この両者の睨み合いの中に“魔墓・狼死”のOBで、今、右翼団体のオルグ、剛が現われた。そして、仁、茂などが剛に引き取られることになった。訓練の毎日が続き、茂はしっかりした右翼青年になり、剛の愛人にもなった。しかし、根っからのハミダシ者の仁は、そんな生活も馴染めず、組織から去っていく。サンダーロードに帰って来た仁を、平和を乱されると、暴走グループが襲いかかった。仁の意識が戻ったとき、片手、片足がなかった。再びオートバイに乗れない体になった仁は、シャブ中毒の悪ガキ小太郎と指名手配中のマッドボンバーのオッサンに出会う。そして、二人の協力で仁は全身武装の殺人マシーンとして蘇る。自分をこんな体にした暴走連合軍や剛に憎悪をたぎらせ、三人の軍隊はサンダーロードに向かう。動揺する街。連合軍は右翼と結託し、仁をこの世から抹殺する謀議を図る。軍団を陣頭で指揮するのは、かっては仁の部下であり、今ではすっかり成長した茂だ。オッサンのバズーカ砲が火を吹き、戦いの火ぶたは切っておとされた。オッサン、小太郎の協力で、次々と敵を倒し、激しい戦いの末、仁は遂に連合軍を倒すのだった。

「狂い咲きサンダーロード」の解説

幻の街サンダーロードを舞台に、権力の力に日和った暴走族や右翼に戦いを挑む暴走少年の姿を描く。脚本は「高校大パニック」の石井聰亙、平柳益美、秋田光彦の共同執筆、監督も同作の石井聰亙、撮影は笠松則通がそれぞれ担当。(16mm)。2015年夏、逸失したと思われていた1980年撮影当時の本編16mmネガ・フィルムが、再発見された。クラウド・ファンディングにより資金を調達、デジタル修復が行われ、2016年12月10日より劇場再公開が実現した。2025年8月22日より、オリジナル16mmネガからリマスターされたオリジナルネガ・リマスター版で上映する(配給:トランスフォーマー)。

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公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1980年5月24日
キャスト 監督石井聰亙
出演山田辰夫 戎谷広 大池雅光 中島陽典 上谷忠 木村明宏 清末裕之 広世克則 大関正洋 小林稔侍 小島正資 南条弘二 北原美智子 大森直人 吉原正皓 森村明美
配給 東映セントラル
制作国 日本(1980)
上映時間 98分
公式サイト https://transformer.co.jp/m/ctr/

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予告編動画

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ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「ポン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2017-01-15

今は無き「梅田東映ホール」で見た1980年当時が懐かしい。時代の流れはある意味残酷だと感じる。公開当時、この映画で描かれる若者像は一見無鉄砲に思えるが、廃墟のガラスをバチャバチャ壊し、セクト争いや体制に刃向っていく姿勢は何故か心にウズくものがあった。時代は変わった。映画を取り巻く環境も変わったなあ…。

最終更新日:2025-06-16 15:46:12

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