鬼輪番 作品情報

おにわばん

山また山の奥深く、「鬼の森」には、たしかに鬼が棲んでいた。親鬼が五匹、子鬼が五匹、宙を飛び、地を蹴って激しい修業に明け暮れていた。彼らが鬼面をつけた忍者だと見分けられる者はいなかった。五匹の子鬼が成長したとき、親鬼たちは新しい鬼の誕生と引きかえに自らの命を絶った。泰平の世といわれた徳川時代。幕府は、謀叛を企てる大名たちを、秘密裡に壊滅させるために“鬼輪番”という忍者組織を持っていた。「鬼の森」を出た、渦彦、小法師、地虫、吹豆、六地蔵の五人の若者に最初の任務が与えられた。「紀州に不穏な動きあり!」紀州が謀叛を企て、外国の新式銃を大量に調達している、という。そして、紀州には鬼輪狩りと異名をとる切れ者の目付、横笛将監がいる。五人は二手に分けられた。地虫、吹豆、六地蔵は山伏に、女の小法師は遊女に、渦彦はそのヒモに扮した。山伏組は関所を強行突破したが、小法師と渦彦は捕らえられた。里隠れの鬼輪番、玄海が密告したのだ。その玄海が山伏組を案内した武器蔵には、罠が張られており、地虫と吹豆は捕われ、六地蔵は殺された。一方、渦彦は地中に埋められ生死の境をさまよっていた。だが、玄海が秘かに与えた一本の竹筒でかろうじて生き延び、脱出に成功した。玄海は、五人の鬼輪番をことごとく殺したと将監をあざむき、渦彦を救ったのだった。しかし、それに感づいた将監は、小法師を泳がせて、渦彦をおびき出した。銃弾をあびせて二人を噴火口に追い落そうと罠を張った将監。照りつける太陽、吹き上げる地熱。だが、渦彦は、永年鍛えあげた秘術を駆使して将監の息の根を止めた……。

「鬼輪番」の解説

幼時から苛酷な試練に耐え、選び抜かれた忍者--公儀隠密“鬼輪番”たちの秘術を尽しての敵との死闘を描く。原作は小池一雄・作、やまさき拓味・画の同名劇画。脚本は小川英と石川孝人、監督は「だまされて貰います」の坪島孝、撮影は「夕日くん サラリーマン仁義」の市原康至がそれぞれ担当

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1974年2月9日
キャスト 監督坪島孝
原作小池一雄 やまさき拓味
出演近藤正臣 荒牧啓子 峰岸隆之介 水豆豊 高峰圭二 森山周一郎 木村博人 久本昇 桐島好夫 菊地正孝 橋本準 南黎 藤巻潤 岸田森 佐藤慶 大木正司 上野山功一 福山象三 高麗ゆきえ 仁内真知子 鮎川浩 北川陽一郎 石立和男 大堀早苗
配給 東宝
制作国 日本(1974)
上映時間 86分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:54

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