やがて…春 作品情報
やがてはる
小学校5年生の松山優樹は、出版社に勤める母、光と二人暮らし。彼は母の手伝いをよくし、動物を愛するやさしい芯の強い子だが、だらしない風体からクラスでは受け入れられていない。担任の女教師、山中も優樹のやさしさを解りつつ、生活態度には好印象を抱いていなかった。クラスの花形的存在の一也は、のろまな優樹に何かと辛くあたる。女子の方でも最近山形から出稼ぎの父親を追って、母親と越してきたばかりの裕美は、気の強い淳子たちのグループに訛を茶化され小さくなっていた。教師に受けがよく人気者の明美が注意をするが、裕美は淳子たちの攻撃に怯えて明美のやさしさを受け入れない。一方、優樹は一也たちの暴力に悩まされるが負けていなかった。学級会で明美は「いじめ」をとりあげた。山中も裕美に尋ねてみるが、仕返し怖さに彼女は首をふる。裕美は攻撃を避けるため淳子の言う侭になり、明美を敵にして神経をすり減らしていく。とうとう円形脱毛症となった彼女は、母と二人で山形に帰ることになり、明美に「ごめんね」と言って転校してしまう。その頃、一也をやっつけるマンガを書き、見つかった優樹は、一也たちに体の上に乗っかられた。危く一命はとりとめたが、医師からかなりの障害が残ると宣告される。ふがいなさを恥じた山中は、子供や親たちに真剣に語りかける。優樹は必死に訓練を始めた。子供たちの彼を見る目も変化していく。早春のある日、校門に二つの影が並んだ。足に補助器具をつけよろけながらも歩く優樹と、手をさしのべるよう横に立つ一也だ。二人の姿を見つけた子供たちが校門に向かった。
「やがて…春」の解説
小学校5年生の児童たちを中心に、いじめ問題を描く。脚本は下島三重子と横田与志の共同執筆。監督は中山節夫、撮影は岩永勝敏がそれぞれ担当。主題歌は、小室等(「僕は君がすきだ」)。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1986年5月10日 |
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キャスト |
監督:中山節夫
出演:真木洋子 庄川正信 高木史恵 ケーシー高峰 あき竹城 谷本重美 中島ゆたか 寺田恵子 白川和子 堀内正美 大門正明 加賀谷礼奈 常田富士男 小倉一郎 星野知子 |
配給 | にっかつ児童映画 |
制作国 | 日本(1986) |
上映時間 | 105分 |
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