彼のオートバイ、彼女の島 作品情報

かれのおーとばいかのじょのしま

橋本巧は、音楽大学に通うかたわら、プレスライダーのアルバイトをしている。ある日、彼の前に妹、冬美とのただならぬ仲の責任をとれと、先輩ライダー、沢田が詰めよってきた。巧は心の整理をつけるため、オートバイで信州にひとり旅にでる。冬美との出来事を回想する彼の前に、不思議な透明感を漂わせる女性か現われた。オートバイに興味を示したその女性、ミーヨこと白石美代子と、巧はひなびた温泉で再会する。東京に戻った巧は、沢田からの決闘の申し込みを受け、勝負に勝つ。だが、数日後、冬美に別れを告げた。従順で泣いてばかりいる、人形のような彼女に物足りなさを覚えていたのだ。ミーヨと文通を続けながら、巧の心の中にミーヨが入って来た。夏が訪れ、巧はミーヨの故郷である瀬戸内の島へ出かけた。二人の絆は、より確かなものとなっていく。秋になり、ミーヨが東京に出てきた。巧はミーヨと連れだった、行きつけのスナック・道草で、久しぶりに冬美と会った。道草の専属歌手としてステージで歌う彼女は、別人のように明るく、今は巧の友人、小川の恋人になっていた。ミーヨは巧のバイクに乗りはじめ、バイクの虜になっていく。そして、はやく大型バイクの免許をとりたいと巧にせがむのだった。だが、巧はミーヨのライディングを見た沢田の「バイクに乗ることにかけては天才だが、あのまま乗っていると彼女は死ぬ」との言葉に躊躇していた。ある雨の日、無断でミーヨが巧の750CCに乗ったため二人は喧嘩をした。数日後、ミーヨが巧のバイクと共に姿を消した。彼の知らない間に大型の免許をとったらしい。冬美が小川の子供を身篭った。それを知ったミーヨから、冬美に産着が届いた。「俺のバイクで、彼女の島に行け」と言う小川。巧はバイクに飛び乗った。そしてミーヨの島で、仲良くツーリングする二人の姿があった。

「彼のオートバイ、彼女の島」の解説

初夏の信州で知り合った男女が、オートバイを通して結ばれていくまでを描く。片岡義男原作の同名小説の映画化で、脚本は「姉妹坂」の関本郁夫、監督は同作の大林宣彦、撮影は「さびしんぼう」の阪本善尚かそれぞれ担当。主題歌は、原田貴和子(「彼のオートバイ、彼女の島」)。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1986年4月26日
キャスト 監督大林宣彦
原作片岡義男
出演原田貴和子 渡辺典子 竹内力 高柳良一 峰岸徹 山下規介 中康次 尾崎紀世彦 田村高廣 小林稔侍 岸部一徳 望月真実 泉谷しげる 根岸季衣 三浦友和
配給 東宝
制作国 日本(1986)
上映時間 90分

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最終更新日:2023-05-26 02:00:06

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