フライト・オブ・ジ・イノセント 作品情報
ふらいとおぶじいのせんと
イタリア最南端の丘陵地帯。凄まじい形相の男たちがある一家を惨殺した。この一家は実はマフィアで、金持ちのリエンツィ家の子供シモーネ(サンドロ・バルレッタ)を誘拐し、身代金を手にした後、シモーネを殺害していた。男たちは別のファミリーで、身代金目当てに一家を襲撃したのであった。一家の親戚でローマに住んでいるオルランド(ルーチョ・ザガリア)は、シモーネの家族から身代金を受け取っていた。突然の惨事で家族を失った少年ヴィート(マヌエル・コラオ)は、オルランドを頼って旅に出る。身代金のありかを、ヴィートが知っていると睨んだ“スカーフェイス”(フェデリコ・パチフィチ)ら男たちは、執拗にヴィートを追跡する。ようやくオルランドの許へ行くと、オルランドは隠していた金をヴィートに見せ、一緒に逃げようと誘う。だが、追跡者が現われヴィートの目の前で、オルランドを射殺、からくも窮地を脱したヴィートはようやく真相に気づき、身代金をシモーネの両親に返済するためシエナへ向かう。シモーネの両親ダヴィデとマルタ(ジャック・ペラン、フランチェスカ・ネーリ)は、息子が誘拐されたショックで心身喪失状態にあった。金を一時隠し、屋敷に忍び込んだヴィート。彼を見たマルタは、自分の息子になってくれとせがんだ。金を隠した場所に向かったヴィートは、途中、一味に見つかってしまう。夜の街を逃げ回り、ついに背中から銃弾を打ち込まれた。しかし、その場に警察が駆け付け、凶悪な一味は逮捕された。小さな正義を貫いたヴィートの脳裏に、惨殺された母の姿が浮かぶ……。
「フライト・オブ・ジ・イノセント」の解説
誘拐事件の身代金をめぐって、マフィアに追われる少年の逃避行を描く。監督はこれが初監督なるカルロ・カルレイ。製作は「ニュー・シネマ・パラダイス」のフランコ・クリスタルディとドメニコ・プロカッチ。脚本はカルレイとグァルティロ・ロセッラ。撮影はラファエル・メルテス。編集はカルロ・フォンターナとクラウディオ・ディ・マウロ。音楽はカルロ・シリオット、美術はフランコ・チェラオロ。ヴィジュアル・コンサルタントはパオロ・ゼッカラが担当。主人公ヴィートを演じたマヌエル・コラオはクリスタルディに見い出された一三歳の少年、他に「ニュー・シネマ・パラダイス」のジャック・ペラン、「ルルの時代」のフランチェスカ・ネーリらが出演している。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1993年12月18日 |
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キャスト |
監督:カルロ・カルレイ
出演:マヌエル・コラオ フェデリコ・パチフィチ サル・ボージェス ジュイシ・カタルド ルーチョ・ザガリア マッシモ・ロドロ サンドロ・バルレッタ ベッペ・キエリーチ フランチェスカ・ネーリ ジャック・ペラン |
配給 | アスキー映画 |
制作国 | イタリア フランス(1992) |
上映時間 | 105分 |
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