パパまた脱いじゃった 作品情報

ぱぱまたぬいじゃった

美人ポルノ・スターのアンナ(モアナ・ポッツィ)は、久しぶりに故郷のトスカース地方へ帰った。小さな田舎町では、アンナがポルノに出演していることを知らない者はいなかったが、アンナの父親トゥリオ(ノヴェッロ・ノヴェッリ)だけは例外だった。一人暮らしをしているトゥリオを訪ねたアンナは、昔話を楽しむ。その後、昔の恋人カルロからの連絡を受け、ワインバーへ出掛ける。迫って来るカルロをアンナはそっけなく断り、翌日はトゥリオと母親の墓参りに出掛けた。その日は母の命日だった。ローマに帰る娘にトゥリオは小遣いをやろうとするが、アンナはそれを断る。ローマで主演女優をしているので、金には困らないのだと聞かされたトゥリオは、そこで初めて娘が映画に出ていることを知る。ローマに戻ったアンナは、スタジオで映画の撮影をしていた。撮影中、相手役の男優がしくじり、プロデューサーからクビにされる。撮影が終わると、アンナの共演者のジャンニが楽屋にやってきて、アンナを求めてきた。そのあと、スタジオでヌード写真の撮影をする。マリリン・モンローのヌードをパロディーにしたその写真は出版部数八〇万部の〈パノラマ〉誌の表紙を飾る予定だ。家に帰ると、ポルノ業界の友人たちが拍手でアンナを迎えた。ローマではアンナはポルノ界の女王なのだった。〈パノラマ〉誌はトゥリオの町にも届いたが、相変わらず父親は気付かない。そのうちトゥリオは用があってローマを訪れることになる。その際、アンナの家に寄るが、管理人にファンと勘違いされ、門前払を食ってしまう。しかたなくトゥリオは電話を掛ける。アンナの留守中電話を取った雑役婦はアンナの父親とは知らず、スタジオの電話番号を教えてしまう。スタジオでは「白雪姫」の撮影が行われていたが、森番の老人役の俳優が来ないので休憩を取っているところだった。そこへ現れたトゥリオは、俳優と勘違いされて森番の衣装を着せられ、撮影現場に引っ張り出されてしまう。アンナはトゥリオの姿を発見して叫ぶが、それでもトゥリオは娘がポルノに出演しているとは気付かなかった。アンナは、ステージの仕事を終えた後、プロデューサーのグラッシーニ、ポルノ女優のメリーと共に父親をディナーに連れて行った。翌日、トゥリオはトスカーナ行きの列車に乗るはずだったが、ストのために時間をつぶさなければならなくなる。ぶらぶらとテルミニ駅周辺を散歩するうち、映画館の前に出たトゥリオは、そこで娘の姿を発見する。「私を愛して」というタイトルのポルノ映画のポスターにアンナが出ていたのだ。トゥリオは映画館で大暴れをする。それからというものトゥリオは家にこもってしまう。しかし、ある日、お気に入りのテレビ番組のゲストにアンナが登場し、父親と再会することを望んでいることを聞いたトゥリオは娘とローマで再び会った。一転して町の広場。アンナを何度も殴りつけるトゥリオの姿がある。それは、ある父と娘の姿を描いた映画の撮影現場だった。

「パパまた脱いじゃった」の解説

人気ポルノ女優になった娘と、そのことになかなか気付かない父親の姿を描いたコメディ映画。主役はイタリアのポルノ映画界で人気を博しているモアナ。モアナは「ジンジャーとフレッド」など、数多くのコメディやポルノに出演しているが、この映画で本格的に主演した。共演者は「俺とキアラとスクーロ」「天国の罪」のノヴェッロ・ノヴェッリ、歌手のエウジニオ・ベンナート、ミュージシャンのトニー・エスポジト、「ある愚か者の悲劇」のヴィクトール・カヴァッロ、フラヴィオ・ブッチなど。監督はブルーノ・コレッラ。コレッラは映画界のみならず、演劇界でも作者兼演出家として活躍している。脚本はコレッラとジョヴァンニ・ヴェロネージの共作。撮影は「ニュー・シネマ・パラダイス」でトルナトーレ監督とコンビを組んだブラスコ・ジュラート。音楽はジョヴァンニ・ヌーティ。編集は「肉体の悪魔(1986)」のミルコ・ガッローネがそれぞれ担当した。製作は「金曜日の別荘で」のガリアーノ・ユーソ。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1993年8月7日
キャスト 監督ブルーノ・コレッラ
出演モアナ・ポッツィ ノヴェッロ・ノヴェッリ
配給 日本ヘラルド映画
制作国 イタリア(1992)

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最終更新日:2022-07-26 11:03:55

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