セリーヌとジュリーは舟でゆく 作品情報

せりーぬとじゅりーはふねでゆく

公園のベンチでジュリー(ドミニク・ラブリエ)は魔術の本を読んでいる。そこにセリーヌ(ジュリエット・ベルト)が走ってきて、落とし物をし、走り去る。ジュリーはそれを拾い、渡そうと追いかける。やがてセリーヌはホテルで、魔術師と称しチェック・インする。翌朝ジュリーはホテルのロビーで、セリーヌに落とし物のスカーフを渡す。ジュリーは図書館員、その図書館にセリーヌの姿が見える。ジュリーがアパートに帰ると、怪我をしたセリーヌがドアの前に佇んでいた。翌日、ジュリーは校外の屋敷に出掛け、セリーヌはジュリーの玩具箱から屋敷の写真を見つける。そこにジュリーの幼友達のグレゴワール(フィリップ・クレヴノ)から電話があり、セリーヌはジュリーになりすまし、グレゴワールを侮辱する。屋敷から抜け出したジュリーは記憶があいまいになっている。セリーヌはバーで手品を披露している。ジュリーはそれを見物しながら、屋敷の中の映像を幻視する。部屋に戻ったふたりは、屋敷の謎を解こうとする。ジュリーは屋敷から出る時口にしていたキャンディを舐めると、幻視できることに気づく。さらに翌日、セリーヌが屋敷に出掛けていく。ジュリーもセリーヌを助けにいくが中に入れない。戻ったふたりはキャンディを舐めて、夢のような物語のあらすじをつかもうとする--妻に先立たれたオリヴィエ(バーベット・シュローダー)という男が、娘のマドリン(ナタリー・アズナル)と義理の姉カミーユ(ビュル・オジェ)、亡妻の友人ソフィ(マリー・フランス・ピジェ)と屋敷で暮らしている。カミーユとソフィはどちらもオリヴィエを愛しているのだが、妻の遺言でマドリンのいる間はオリヴィエは再婚できない。ふたりのうちどちらかがマドリンを殺そうとしている。病弱なマドリンのために付き添い看護婦として働いているのがセリーヌとジュリー。物語の結末では、マドリンが毒殺されてしまう--キャンディがなくなり続きが見られなくなったふたりは、魔術本を図書館から盗み、それを参考に薬を調合する。薬を飲んだふたりは、夢の中に入り込み、自分たちの意志で行動できるようになる。ふたりはマドリンを助け出し、池の上を滑るボートに乗って去っていく……。そして再び冒頭の場面。公園のベンチでセリーヌは魔術の本を読んでいる。そこに今度はジュリーが走ってきて落とし物をしていく。追いかけるジュリー…。

「セリーヌとジュリーは舟でゆく」の解説

魔法のキャンディの力で夢の世界へ自由に行き来する二人の女の冒険を描くファンタジー。監督は「美しき諍い女」のジャック・リヴェット。製作は「北の橋」のバーベット・シュローダー。脚本はリヴェットと、「巴里ホテルの人々」のジュリエット・ベルト、「ジョナスは2000年に25才になる」のドミニク・ラブリエ、「北の橋」のビュル・オジェ、「バロッコ」のマリー・フランス・ピジェら四人の出演者たちの共同。撮影はジャック・ルナール。音楽は「厚化粧の女」のジャン・マリー・セニアが担当。他の出演は「ロザリンとライオン」のフィリップ・クレヴノなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1993年7月17日
キャスト 監督ジャック・リヴェット
出演ジュリエット・ベルト ドミニク・ラブリエ ビュル・オジエ マリー・フランス・ピジェ バーベット・シュローダー フィリップ・クレヴノ ナタリー・アズナル マリー・テレーズ・ソシュール
配給 コムストック=テレビ東京
制作国 フランス(1974)
上映時間 193分

(C)1974 Les Films du losange

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最終更新日:2024-05-07 02:00:05

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