グラン・マスクの男 作品情報
ぐらんますくのおとこ
北メキシコの壮大な大地に建つ、古い聖ドミンゴ教会。ヴィクトール・ガエタノ神父(ジャン・レノ)は妹のマリア(マーリー・マトリン)とともに、ここに捨てた子たちを集めて孤児院として彼らを育てている。一切の助成金を受け入れようとしない神父の収入の糧は、メキシコが誇るルチャ・リブレ(プロレス)だ。彼は子どもたちの飢えをしのぐため、一日の勤めを終えると聖衣を脱ぎ捨て、顔を黄金のマスクで覆ってリングに立つ。そんな生活が続く中、ヴィクトールは風来坊のペドロ(マルク・デュレ)と出会う。神父の人柄に惚れ込んだペドロは彼の助手となり、さらに偶然発見した廃村を「子どもたちの楽園」に作り変えるという夢に協力することを申し出た。一方、ヴィクトールにスポンサーが現れて、賞金額の高い試合に出場するように誘われる。相手はこれまで以上の強敵だが、子どもたちのためにこの話を引き受けた。早速彼は子どもたちを伴って市役所に向かい、廃村の権利を買う契約書にサインさせた。いよいよ試合当日。マリアや子どもたちの声援を浴び、ヴィクトールは苦戦しながらもペドロの力を借りて勝利を収める。「楽園」の建築が順調に進む中、またも試合の日がやって来た。ペドロもマリアや子どもたちを連れて応援に行くためにバスに乗り込むが、突然の風に身動きができなくなる。しかも激しい風雨の前に、「楽園」の家は無残にも崩壊してしまう。その頃、リングではヴィクトールが苦戦していた。このままでは負けてしまうという瞬間、場内の明かりが消え試合は中断になった。激しい雷雨の中、ヴィクトールは「楽園」へと急ぐが、嵐のため「楽園」は崩壊寸前であった。……数年後、「楽園」はヴィクトールの手で再興され、活気を取り戻した。
「グラン・マスクの男」の解説
孤児たちのために覆面レスラーとしてプロレスのリングに上がる神父の雄姿をさわやかにつづったスポーツ・ロマン。監督・脚本は本作で長編デビューを果たしたエリック・デュレ。製作はジャン・マリエ・デュプレとマルク・シャイエ。共同脚本はアラン・ジロー。撮影はエンニオ・グァルニエリ。音楽はジャン・ピエール・フォーキーがそれぞれ担当。出演は「グラン・ブルー」のジャン・レノ。共演は監督の実兄で「ニキータ」のマルク・デュレ、「ザ・プレイヤー」のマーリー・マトリンら。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1993年11月13日 |
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キャスト |
監督:エリック・デュレ
出演:ジャン・レノ マルク・デュレ マーリー・マトリン Patric Fontana Xavier Masse Sylvain Salnave Luis DeIcaza |
配給 | 日本ヘラルド映画 |
制作国 | フランス(1991) |
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