アマンテス 愛人 作品情報
あまんてすあいじん
フランコ政権下のスペイン。兵役を終えたパコ(ホルヘ・サンス)は、故郷から迎えに来た恋人のトリニ(マリベル・ベルドゥー)と再会する。パコはマドリッドで職を探すことにし、トリニはパコの上官の家で住み込みのメイドをする。戦後の不況でなかなか職が見つからないパコは、新しい下宿の未亡人ルイサ(ビクトリア・アブリル)と知り合い、肉体関係を結ぶ。トリニへの愛の気持ちは変わらないものの、パコは結婚まで体を許さない彼女とは対照的に奔放なルイサとの愛欲生活に溺れていく。クリスマスの日、パコはトリニを訪れ、パコは彼女を愛撫するが、やはり頑なまでに拒まれる。パコは下宿に戻り、ルイサを抱く。いつしか彼はルイサを愛し始めていた。パコに女がいることを感じたトリニは、上官の妻へ相談し、パコに体を許すことを勧められる。休暇をとり、パコを訪れたトリニは彼に体を捧げる。寄り添うパコとトリニを街で見かけたルイサは激しい嫉妬に駆られる。その上、彼女はギャングに期限切れの借金の返済を迫られていた。ギャングに殴られたパコに、ルイサはトリニの貯金を奪い、彼女を殺す計画を持ちかける。店を買って酒場を始められるとパコはトリニを誘い、ルイサと共謀して田舎まで列車で連れ出す。しかし、思い切れないパコは後悔し、トリニに真実を話す。絶望したトリニは、むしろ自分を殺してくれと言い、パコはついに彼女を殺す。一度は別れ、ルイサは列車で出発しようとしていたが、駅でパコとルイサは再会し、抱き合う。それから3日後、2人は逮捕された。
「アマンテス 愛人」の解説
フランコ政権下のスペインで、3人の男女の間で繰り広げられる、愛と嫉妬が渦巻く人間ドラマ。実際の事件を元にしている。ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)作品賞・監督賞、ベルリン国際映画祭主演女優賞(ビクトリア・アブリル)受賞作。監督は『ファタ・モルガナ』(未)のビセンテ・アランダ、製作はペドロ・コスタ・ムステ、脚本はアルバロ・デル・アーモ、カルロス・ペレス・メリネロとアランダの共同。撮影はホセ・ルイス・アルカイネ、音楽はホセ・ニエトが担当。出演は「ハイヒール」のビクトリア・アブリルのほか、「ベルエポック」のマリベル・ベルドゥー、同作のホルヘ・サンスほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1994年2月26日 |
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キャスト |
監督:ビセンテ・アランダ
出演:ビクトリア・アブリル ホルヘ・サンス マリベル・ベルドゥー Enrique Cerro Mabel Escano Alicia Agut |
配給 | ウエスト・ケープ・コーポレーション |
制作国 | スペイン(1991) |
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