都市とモードのビデオノート 作品情報
としともーどのびでおのーと
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
「都市とモードのビデオノート」の解説
世界的なファッション・デザイナーに関する映画を、世界的な映画作家に委嘱するというパリのポンピドゥー文化センターによる企画をもとに作られた、「夢の涯てまでも」のヴィム・ヴェンダース監督・脚本・ナレーションによるシネ・エッセー。選ばれたファッション・デザイナーは“黒の巨匠”として知られる山本耀司で、東京とパリ、モードと映画のアイデンティティをテーマに、ヴェンダースの質問に対して山本耀司が答えるという形で進んでいく。撮影はロビー・ミュラー、ミュリエル・エーデルシュタイン、ウリ・クーディッケ、中島正利、近森真史、ヴェンダースが担当、35ミリ映像を基本に、ヴェンダース映画としては初めてビデオ画像が取り入れられている。音楽はローラン・プティガン及び「西安の子供市場」(太田蛍一作・詞/上野耕路作・編曲)と「2本のクラリネットのための彩夢より・宙点」(三善晃)が使用され、編集はドミニク・オーヴレイ、レニー・サヴィエット、アンヌ・シュニーが担当。パリ・コレクションの準備に没頭する山本耀司の姿を撮るカメラが、小型の古い35ミリ撮影機アイモから、いつしかビデオに変わっていく。ヴェンダースと耀司は初めての出会いからまるで旧知のように話し合い、互いにアウグスト・ザンダーの写真集『20世紀の人間たち』を深く愛していることを知る。耀司が心を開いて自分を語り進めるにつれて、モードそのものが、そして耀司がモードの仕事で抱える矛盾と未来が、映画で抱えているヴェンダースのそれに重なっていく。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1992年3月28日 |
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キャスト | 監督:ヴィム・ヴェンダース |
配給 | フランス映画社 |
制作国 | ドイツ フランス(1989) |
上映時間 | 81分 |
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