夜明け(1950) 作品情報
よあけ
一八五八年、ペテルスブルグに住む若い作曲家ムソルグスキー(アレクサンドル・ボリソフ)は、仲間のバラキレフ、キユイ、リムスキイ=コルサコフ、ボロジンと批評家のスターソフと共に、グリソカの示す新らしい民族音楽に感動した。一八六三年、故郷に帰って民衆の苦難を見たムソルグスキーは、再びペテルスブルグに出て、仲間達と共に無料音楽学校を開いた。彼はプーシキンの「ボリス・ゴドノフ」の作曲を志し、一八七〇年に第一稿を完成したが、彼の歌曲が支配階級の怒りにふれ上演出来なかった。スターソフはその論文を法廷でとがめられ、音楽学校も財政上の行詰りから閉鎖され、バラキレフは音楽から袂を分って行くなど、仲間には災厄相ついだが、ムソルグスキイは屈せず「ボリス」の改作に着手、第二稿が再び上演禁止にあったあと、ついに仲間の協力によってマリンスキイ劇場で上演することが出来、人々を感激の嵐にまきこんだ。
「夜明け(1950)」の解説
一九世紀のロシア作曲家ムソルグスキー伝記映画で、一九五〇年度製作の色彩作品。アンナ・アプラモーワとグレゴーリ・ロッシャーリの協同脚本を、ロッシャーリ(「白夜(1935)」)が監督している。撮影はM・マギドとL・ソコルスキーの共同、編曲はドミトリ・カバレフスキーが担当する。主演は伝記映画専門のアレクサンドル・ボリソフ、「先駆者の道」のニコライ・チェルカーソフ、「恋は魔術師」のリュボーフイ・オルロワである。なお本映画は五〇年度スターリン賞第一位を得た他、本年度カンヌ映画祭では装置賞を得た。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:グレゴーリ・ロッシャーリ
出演:アレクサンドル・ボリソフ ニコライ・チェルカーソフ ウラジミール・バラショフ アンドレイ・ポポフ Y・レオニドフ B・フレインドリフ F・ニキチン リュボーフイ・オルロワ L・シュテカン V・ウシャコフ V・モロゾフ V・ベズベンコ L・スカレフスカヤ グリゴリー・スニゲル |
---|---|
配給 | 北星映画 |
制作国 | ソ連(1950) |
上映時間 | 120分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「夜明け(1950)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。