第三の男 感想・レビュー 8件

だいさんのおとこ

総合評価4.83点、「第三の男」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-14

この映画史に残る名作「第三の男」は、スパイ小説の大家グレアム・グリーンが、映画のために書き下ろした作品を、名匠キャロル・リード監督が、見事な映像美でサスペンスを盛り上げた作品だ。

ジョセフ・コットン扮するアメリカの作家ホリーが、第二次世界大戦直後のウィーンに、オーソン・ウェルズ扮する親友のハリーを訪ねるが、彼は事故死していた。

死んだはずのハリーの不適な笑顔が、一瞬、闇に浮かぶシーンは何度観ても強烈だ。
第二次世界大戦後のウィーンの雰囲気や、大下水道の活かし方。

有名なラストシーンである、警官隊とホリーが、ハリーを追うクライマックス。
石畳みに足音が響き、闇に影が躍る、キャロル・リード監督の演出は、冷たく不気味な雰囲気をもたらし、実にスリリングだ。

アントン・カラスによる民族楽器チターの音色で、ドラマの起伏や感情を表現した音楽も素晴らしい。

出演者たちも、それぞれ持ち味を出しているが、少ない登場シーンながら、圧倒的な存在感のあるオーソン・ウェルズが、やはり素晴らしい。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-02-02

本篇はアントン・カラスのチター演奏がマッチして居た…。また山田洋次監督作品〈東京家族〉にも観覧車シーンは本篇へのオマージュだった

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2021-07-21

更に本キャロル・リードのミュージカル映画〈オリバー!〉1968もまたチャールズ・デイケンズ原作,19世紀のロンドンを舞台に新救貧法下で逞しく生きて行く少年たちを画いた

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2021-04-21

またオーソン・ウエルズ監督の幻の名作〈黒い罠〉もチャールストン・ヘストンとジャネット・リー共演の異色サスペンスの秀作,冒頭の長回しから想わず引き込まれるんだなあ

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2021-04-07

更に本篇演出のキャロル・リード監督のmystery作品〈邪魔者は殺せ〉1947もmonochromeの撮影の陰影の濃いカメラワークが美しい。ジェイムズ・メイソン主演ドラマの秀作

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-02-14

そして,プールサイドのSCREENで本篇を二人で観ると云うロマンチックなシーンが垣間見られる映画がニコラス・ケイジとエリザベス・シューが共演した〈リービング・ラスベガス〉。〈失われた週末〉見たいにアル中姿の主人公が際立った作品。

P.N.「グスタフ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2019-10-12

「邪魔者は殺せ」「落ちた偶像」のキャロル・リード監督の代表作。戦後の荒廃したウィーンを舞台に、友人の殺害事件の謎を解明するアメリカ人の三文小説家を主人公にしたサスペンス映画。グレアム・グリーンの巧妙な起承転結で惹きつけるオリジナル脚本とロバート・クラスカーの考え尽くされた構図に光と影のコントラストが見事な撮影、そして律動的に心地良い緊張感を生むメロディーを民族楽器ツッターで奏でるアントン・カラスの音楽。これらが完全一体化したリードの演出には感嘆しかありません。
ただ、ラストシーンが象徴する悪の道に染まる友人を愛した女の堅固な情動が独占しすぎて、主人公の活躍が徒労に終わる物語の虚しさに、どうしても物足りなさを感じてしまう。名優オーソン・ウェルズとアリダ・ヴァリの存在感と比較して、主演のジョセフ・コットンの演技力含んだ魅力が弱く、役柄も善人すぎて深みがない。映画史上の名ラストシーンだが、私は好きではない。感心はするが、感動がない映画の最右翼。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-07-22

本キャロル・リード監督のミケランジェロの生涯を扱った映画〈華麗なる激情〉はチャールトン・ヘストンとレックス・ハリソンが共演した大作。システイーナ礼拝堂の大天井画(fresco)の完成へのあくなき執念がドラマのclimaxだったんだね🌈

最終更新日:2024-04-30 18:13:04

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