モンテカルロ・ラリー 作品情報
もんてかるろらりー
モンテカルロ・ラリーといえば、現在では、プロ中のプロが競う代表的なレースだが四十年前には、冒険好きな紳士たちが腕をみせるアマチュア・レースであった。ラリーはまずモンテカルロから等距離の地点を出発して、一定のスピードで集合場所に到着せねばならない。さて出場者たちは、ヨーロッパの五つの地点から同時に出発した。スコットランドからはアメリカ人ギャンブラーのチェスター(トニー・カーティス)と英国貴族のカスバート(テリー・トーマス)が、ストックホルムからは、ドイツの巨漢で逃げこみのうまい前科者シッケル(ゲルト・フレーベ)と相棒のオットーの組と、ドーリッシュ少佐と部下キットの二組が、シシリア島からは、女性ドライバーのマリー(ミレーユ・ダルク)らの組と、警官ランチアが出場した。集合地点はグルノーブル。数々のアクシデントに出合いながらも到着。次はモンテカルロへ。人も車もへとへとになったが、なんとか全員たどりついた。だが、全車あまりに失点が多すぎるので市内のグラン・コルニシュ道路で再レースを行ない優勝者をきめることにした。さてさて、またもやアクシデント。タイヤを盗んだ者が出たり、ドイツのシッケル組の密輸がばれたり……。そして優勝のトロフィーはシシリアを出発した警官ランチアの組が受けた。だがランチアは難コースを走破したマリーらの女性組に敬意を表してトロフィーをゆずったのである。四十年前の、なんともおおらかなモンテカルロ・ラリーである。
「モンテカルロ・ラリー」の解説
「素晴らしきヒコーキ野郎」のジャック・デイヴィスとケン・アナキンの脚本を、ケン・アナキンが製作・監督したカー・レースの物語。撮影はガボール・ポガニー、音楽はロン・グッドウィンが担当した。美術はエルベン・ウェッブ、ボリス・ジュラガ、編集はピーター・テイラー、特殊効果はディック・パーカー。車製作・技術顧問はデイヴィッド・ワトソンの担当。出演は「絞殺魔」のトニー・カーティス、「大強盗団」のスーザン・ハンプシャー、「新・黄金の七人 7×7」のテリー・トーマス、「ブロンドの罠」のミレーユ・ダルク、ゲルト・フレーベほか。テクニカラー・パナビジョン(シネラマ方式)。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ケン・アナキン
出演:トニー・カーティス スーザン・ハンプシャー テリー・トーマス エリック・サイクス ゲルト・フレーベ Peer Schmidt ペーター・コック ダドリー・ムーア ワルター・キアーリ ランド・ブッツァンカ ミレーユ・ダルク マリー・デュボア ニコレッタ・マキャヴェッリ アンドレ・ブールビル |
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配給 | パラマウント |
制作国 | イギリス(1969) |
上映時間 | 125分 |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-02-13
1920年代、車自慢の男たちが、自分の運転能力と愛車の性能を試すために、お祭り騒ぎで行なっていた、モンテカルロ・ラリー。
それに参加したアメリカ、イギリス、フランス、イタリアのつわもの達の悪戦苦闘を、コミカルに描いた作品だ。
出演者にも、トニー・カーティス、テリー・サバラス、ゲルト・フレーベ、ダトリー・ムーアら、各国から芸達者を集めた、ドタバタ劇が痛快だ。