潜航!危機一発 作品情報
せんこうききいっぱつ
第二次大戦が勃発し、ドイツの怒濤のような進撃が、ヨーロッパの国々に吹き荒れていたころ。ドイツに占領され基地を失ったポーランド海軍の虎の子潜水艦オジェロ号は、バルト海をさまよっていた。すでに燃料は残り少く敵艦の激しい攻撃をうけ、船体も破損していた。こうなれば、危険を承知の上で、中立国の港に寄港し、船体を修理し燃料を注入して再出発するより手はない。しかしオジェロ号は、船体の修理に手間どり、国際規定の中立国仮泊時間二十四時間を超過してしまった。たちまち、オジェロ号は武装解除をうけ、船長は下船させられ、海図もとりあげられて、終戦までダ捕される被目となった。しかし、オジェロ号には祖国を守るべき使命があるのだ。船長を失い、変わって指揮をとるグラビンスキー(W・グリンスキー)のもと、オジェロ号は、決死の脱出を計った。が、脱出は成功したものの、海図はなく、燃料も満足に補給されてなく、オジェロ号は、危険な盲目航海を始めた。そうしたある日、オジェロ号は、敵国の商船を発見し、空砲を向けて商船を停め燃料を補給し、商船に火をはなって、再び潜航した。すでにまわりには敵艦がむらがり集っていたのだ。それからもオジェロ号は、間断ない敵艦、敵機の攻撃を受け、船体を再び損傷し、浸水もひどくなる一方であった。そうしたある日、やっと一息つきオジェロ号が浮上した瞬間、また敵の大艦隊にかこまれてしまった。今や絶体絶命のオジェロ号だったが、グラビンスキーは、敵のドイツ艦隊の意表をつく奇抜な作戦で、この重囲を脱出した。--敵艦の船腹にピッタリと付き、エンジンも敵艦と同調させ、敵の音波探知器をまどわしたのだ。--失われた基地を求めて、オジェロ号は再び、死海に潜航した--。
「潜航!危機一発」の解説
第二次世界大戦中実際に起った戦記をもとに、ヤヌーシュ・メイスネルとレオナルド・ブチコフスキーが共同でシナリオを執筆、レオナルド・ブチコフスキーが監督した戦争秘話。撮影はセヴェリン・クルシェユスキー。音楽はタデウシュ・アルハマンとユゼフ・バルト・チャックが担当した。出演は「地下水道」のヴィンチェスワフ・グリンスキー、「夜行列車」のイグナチー・マホフスキー、他にアレクサンデル・セヴルークなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
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