暴力のメロディー 作品情報
ぼうりょくのめろでぃー
イギリスの港町リバプールでは、最近放火事件がひんぱんに発生し、この事件を担当しているトルーマン警部(S・ベイカー)を悩ませていた。そうしたある日、トルーマン警部は、食料品店で万引をしようとして捕った七歳の男女の双児の補導にあたった。事情を聞くと、彼らの母親は家を捨ててロンドンへ出奔し、父親は一年に一度帰宅するかしないかという船員であった。また、兄のジョニー(D・マッカラム)は、身をもちくずして、愚連隊となり、結局、彼らの面どうを見ているのは、病院に勤めている一番年上の姉キャシー(A・ヘイウッド)ひとりであった。トルーマン警部は双児の身を心配して、キャシーに今のうちに、正しく補導することが大切だと説いたが、気性の激しいキャシーは、剣もほろろの態度で彼を追い帰した。だが、キャシーの通っている牧師のとりなしで、彼女もおれ、双児はリクレーション・クラブに通うようになった。それから数日、トルーマンは放火現場で、洗濯物の包みを縛ってある針金を発見した。その針金は、ジョニーを筆頭にして、たむろしている愚連隊が、遊びに使っていたものであった。やがて、トルーマンのジョニーを中心とする探索が始った。この結果解ったのは、ジョニーが以前大火の中から、双児を救いだし、英雄視されたこと。彼を冷くあしらった町の高級ホテルに放火しようとしていることなどを知った。トルーマンの予想は的中し、ある日ジョニーは、ホテルに放火しようとして、その裏口に現れた。ただちに、張込んでいた刑事がジョニーを追った。半狂乱となったジョニーは、銃を手にして、小学校の校舎に逃げこんだ。が、そんなジョニーもかけつけた姉の前には無力であった。護送されるジョニーを力なく見守るキャシーの背後に、彼女を励ますように立つトルーマンの姿があった。
「暴力のメロディー」の解説
ジェームズ・ケナウェイのオリジナル・シナリオを「廃墟の欲望」のバジル・ディアデンが監督した犯罪ドラマ。撮影はレジナルド・ワイヤー。出演は「海底世界一周」のデイヴィッド・マッカラム、「ズール戦争」のスタンリー・ベイカー、「大洪水」のアン・ヘイウッド、「吸血鬼ドラキュラ」のピーター・カッシング、他にジョン・スレーター、クリフォード・エヴァンス、ジョージ・A・クーパーなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:バジル・ディアデン
出演:デイヴィッド・マッカラム スタンリー・ベイカー アン・ヘイウッド ピーター・カッシング ジョン・スレーター クリフォード・エヴァンス Moutrie Kelsall ジョージ・A・クーパー Broana Boland Fergal Boland Michael Chow ツァイ・チン ショーン・リンチ Benice Swanson Fred Fowell Sheila Raynor Christopher Cooke Irene Arnold Oonagh Quinn |
---|---|
配給 | 東京第一フィルム |
制作国 | イギリス(1958) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「暴力のメロディー」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。