黄金の七人 作品情報
おうごんのしちにん
スイス。ジュネーブにあるスイス銀行の大金庫は万全の備えをもつ最新式のものだ。扉は電子装置で開閉、地下には坑道をめぐらし電気写真装置、侵水装置などその防御設備には近代化学の粋がもりこまれている。そして中に眠っているのは時価数百億円の金ののべ棒。となればこれを狙う連中の心は常にもましてハッスルしようというもの。ある冬の日、真黄色に塗った道路工事の車と、オレンジ色の作業着を着た六人の男が、道路に穴をあけ地下にもぐっていった。しかし誰も彼らがヨーロッパよりぬきの泥ちゃんとは気がつかない。しかも向いのホテルの一室では、リーダーの“教授”とよばれる男アルべール(フィリップ・ルロワ)が、情婦のジョルジア(ロッサナ・ポデスタ)を傍わらに無線通話機、レーダーで総指揮をとっているという念の入り方。特製ドリルで大金庫の底に穴をあげた男たちは午後一時、計画通りに仕事を完了。七トン、時価五億円の金ののべ樺は“真鍮”という名目でイタリアへ発送されてしまった。「教授」とジョルジアは夜行列車で、あとの六人は車で出発。落合うところはローマ。ところがジョルジアはスイス銀行の支配人としめし合せて、「教授」を眠らせて横取りを計った。しかし役者は「教授」の方が一枚上で計画は見事に失敗。彼は金を独占--と思ったが、愛する女は憎めないし、六人も黙ってはいない。そこで皆で分配しようとした時、金をつんだトラックのブレーキがゆるんで坂を急降下。ドカーンと物売りの屋台にぶつかって金ののべ棒はあたりいっぱいに散乱--これで万事休す。「もうやめようよ」「そんなこといわないでもう一度」。そして何カ月かのちのある晴れた朝、ローマ銀行の前には道路エ事用の真黄色に塗った車と、「教授」とジョルジアの乗ったロールス・ロイスがやって来た。
「黄金の七人」の解説
「地球のうぶ毛」の製作者マルコ・ヴィカリオが脚本・監督・製作を担当したサスペンス・コメディ。撮影は新人エンニオ・グァルニエリ、音楽は「ゴールデンハンター」のアルマンド・トロバヨーリが担当した。出演は「ソドムとゴモラ」のロッサナ・ポデスタ、フィリップ・ルロワ、ホセ・スアレスほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:マルコ・ヴィカリオ
出演:ロッサナ・ポデスタ フィリップ・ルロワ ホセ・スアレス ガストーネ・モスキン ガブリエレ・ティンティ モーリス・ポリ マヌエル・サルツォ ジャン・ピエロ・アルベルティーニ Dario De Grassi |
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配給 | 東和 |
制作国 | イタリア(1965) |
上映時間 | 91分 |
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