軽蔑(1963) 作品情報
けいべつ
女優カミーユ(ブリジット・バルドー)とその夫、シナリオライターのポール(ミシェル・ピッコリ)は寝室で無意味な会話をする。充実した満足感がなせるものだ。翌朝、ポールはアメリカのプロデューサー、プロコシュ(ジャック・パランス)と会った。撮影中の映画のシナリオを改定してくれというのだ。昼、カミーユが来た。プロコシュは二人を自邸に誘った。プロコシュはカミーユに親切だ。静かな嫉妬心を持ちながら、ポールはプロコシュに遠慮している。プロコシュはカプリ島のロケにカミーユを誘った。「夫が決めますから」カミーユは素気なく答える。アパートに帰ってからカミーユはひどく不愛想だった。その夜、二人は寝室を別にした。ブロコシュから誘いの電話があり、ポールはカミーユ次第だと返事した。カミーユは再び激しく怒った。「軽蔑するわ」。夫婦はプロコシュの誘いで映画館に行った。夫婦はほとんど口をきかなかった。カミーユはカプリ行きを承知した。カプリ島の撮影現場。プロコシュは監督のやり方が気に入らない。彼は一足さきに別荘に帰ろう、とカミーユを誘った。カミーユは夫の顔を見た。「お行き」ポールは監督とユリシーズの愛を語りあっている。……別荘。ポールは何故自分を軽蔑するのか、カミーユに執拗にきいた。二人は黙しあうだけだった。翌朝、衣類をまとめているポールの所にカミーユからの手紙が届いた。プロコシュとローマに立つ、と認めてあった。その頃、ハイウェイでスポーツカーが大型車と衝突して、二人の男女が死んでいた。カミーユとプロコシュだった。
「軽蔑(1963)」の解説
アルベルト・モラヴィアの同名原作をジャン・リュック・ゴダールが脚色・演出した愛の真実を追求する人間ドラマ。撮影は「勝手にしやがれ」のラウール・クタール、音楽は「かくも長き不在」のジョルジュ・ドルリューが担当した。出演は「真実」のブリジット・バルドー、舞台俳優のミシェル・ピッコリ、「カルタゴの大逆襲」のジャック・パランス、ほかにフリッツ・ラング、ジョルジア・モルなど。2017年9月30日よりデジタル・リマスター版を上映(配給:コピアポア・フィルム)。『軽蔑 60周年4Kレストア版』を2023年11月3日より劇場公開(配給:ファインフィルムズ)。
1963年発表、J=L・ゴダールによって映画化されたアルベルト・モラヴィア原作「軽蔑」をデジタルリマスター。女優カミーユは、シナリオライターの夫ポールの書いた映画のロケ地で、プロデューサーのプロコシュに誘われる。ポールは嫉妬するも平静を装う。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ジャン・リュック・ゴダール
原作:アルベルト・モラヴィア 出演:ブリジット・バルドー ジャック・パランス フリッツ・ラング ミシェル・ピッコリ ジョルジア・モル |
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配給 | ヘラルド |
制作国 | フランス イタリア アメリカ(1963) |
上映時間 | 102分 |
(C) 1963 STUDIOCANAL - Compagnia Cinematografica Champion S.P.A. - Tous Droits réservés
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-11-22
本ジャック・パランスが往年のボンドガールのウルスラ・アンドレスと共演しているイタリアンcomedyが本邦未公開な映画〈白衣に秘められた幻想〉製作カロル・ポンテイ何だ