潜水艦轟沈す 作品情報

せんすいかんごうちんす

一九三九年に勃発した第二次世界大戦は、三国同盟締結後いよいよ本格化していった。ナチス潜水艦U37号は、カナダ海域に入り、輸送船を撃沈した。カナダ防衛本部は、直ちに潜水艦攻撃命令を出した。追われた潜水艦U37号は、ハドソン湾に逃げ、沼岸に着くと艦長は六人の兵隊を選んで食糧と燃料補給のため交易所襲撃の上陸命令を出した。しかし。命令を受けた六人が上陸したとたん追いついたカナダ空軍の大爆撃によってU37号潜水艦は轟沈した。生き残った指揮官ヒルト中尉(エリック・ポートマン)をはじめとする六人の兵隊は、いずれも熱狂的なナチス軍人。一時間後、ナチス兵六人は、到着した水上偵察機を奪い取り、搭乗員二人を射殺してアメリカに向けて脱出した。が、水上機は荷物を積みすぎて飛ばず、中の一人ヤーナーは、荷物を捨てようとして機外にとびだし、イヌイット人の射った弾に当って死んだ。だが、国境まで二〇〇キロというところでガソリンが切れて水面に落ち、クネケ少尉は死んだ。残った四人はあてもなく歩き出し麦畑でドイツ娘アンナに会い開拓集落に連れていかれた。アンナの両親はかつてナチス潜水艦に攻撃され命を失なったのだった。四人がナチスだと知ったアンナは激しく彼等を憎んだ。が、これをかばったボーゲルは、ヒルトの怒りにふれて殺された。さらに三人は、同盟国日本の船をつかまえようと、バンクーバーめざして旅立った。しかし行く先々に手配書がまわり、ロールマンとクランツは捕まった。一人ヒルト中尉は、アメリカに向う貨物列車に乗りこんだ。が、同乗のカナダ兵から、ナチス潜水艦の生き残りであることを知った。税関吏はヒルト中尉をカナダ領に送還することに決めた。

「潜水艦轟沈す」の解説

エメリック・プレスバーガーとロドニイ・アックランドの共同シナリオを「ホフマン物語」のマイケル・パウエルが製作・演出した戦争ドラマ。撮影は「アラビアのロレンス」のフレデリック・A・ヤング、音楽はラルフ・ボーン・ウィリアムスが担当した。出演は「フロイド」のエリック・ポートマン、TV『ドクター・キルデア』のレイモンド・マッセイ、レイモンド・ラヴェル、ナイアル・マクギニス、ピーター・ムーアなど。特別出演として、ローレンス・オリヴィエなどが顔を見せる。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督マイケル・パウエル
出演エリック・ポートマン レイモンド・マッセイ レイモンド・ラヴェル ナイアル・マクギニス ピーター・ムーア ジョン・チャンドス ローレンス・オリヴィエ
配給 東京第一フィルム
制作国 イギリス(1940)
上映時間 123分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:57

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