チコとチカ 作品情報
ちことちか
スペインに近い避暑地。旅廻りの劇団、カラスコ一座が興行していた。ある日、座長の妻ロサが女の双生児を生んだ。同じころ、この村に別荘を持つ実業家カルロスの妻エレーナ(ヘルガ・リーネ)が病院で男の子を死産、不妊の体になった。カルロスが医師を介して、妻を悲しませないよう、そっともらい子をしておきたい、と言って来た。金も必要だったし、育児と、妻の健康を回復させるため、一人を多額の金とひきかえに譲った。秘密は他言無用のこと、二度とこの村に立ち寄らないという条件つきで。赤児は、マリア(マレーニ・カストロ)と名づけられ、十二年の幸福な歳月が流れた。この頃、カラスコ一座はこの村の近くで興行していた。同じ十二歳に成長したアナ(M・カストロ二役)が姉と買物に行ったとき、マリアの友達リリに見間違えられるほど、二人は似ていた。リリから良く似た娘が劇団にいると聞いたマリアはぜひ会いたいと思った。幸い両親は留守だったが、叔母のローラがそれをガンとして許さない。うまく抜け出して、アナの楽屋を訪れたマリアは、あまりに似ているのに驚き、同時に仲良しになった。旅行から帰ってそのことを知ったカルロスは他の地に引越すことを考えたが、不用意にローラと話した真実の話をマリアに聞かれた。マリアは、前夜出発したという一座を追った。アナと二人でいくらカラスコ夫妻を追求しても、親達は口を割ろうとしない。だが、二人には姉妹としての雰囲気と感情があった。後を追って来たエレーナは、アナを見て、十二年間隠されてきた真実を知り、悲しんだ。夫を恨みもした。だが、マリア自身、あくまでエレーナを母親として慕っているのを知り、幸わせだった。
「チコとチカ」の解説
コンチャ・R・カスターニョ、ハイメ・デ・アルミニャン、カミロ・ミュリロ、アントニオ・デル・アモの脚本をアントニオ・デル・アモが演出した児童ドラマ。撮影はホセ・F・アグアーヨ、音楽はマヌエル・ゴルディリヨ、マヌエル・アレハンドロが担当した。出演は少女歌手のマレーニ・カストロ(二役)、ホセ・ボダロ、リナ・イエグロス、ルイス・ダヴィラ、ヘルガ・リーネ、ポルフイリア・サンチス、子役のアントニオ・ベラ、マリ・ピリ・バイサンほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:アントニオ・デル・アモ
出演:マレーニ・カストロ ホセ・ボダロ リナ・イエグロス ルイス・ダヴィラ エルガ・リネ ポルフィリア・サンチス アントニオ・ベラ マリ・ピリ・バイサン |
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配給 | サミット映画 |
制作国 | スペイン(1963) |
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