ピアニストを撃て 感想・レビュー 3件

ぴあにすとをうて

総合評価4.67点、「ピアニストを撃て」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-10

場末の酒場のピアノ弾き、シャルリを演じるシャルル・アズナヴールが絶妙だ。

絶望しながらも生きていく人生の味といったものが、映画を観終わった後、胸の奥にソッと残される、そんな感じの映画なのです。

随所にフランス映画的なエスプリが散りばめられていて、楽しませてくれます。
特に、シャルリの幼い弟を誘拐する、二人の悪漢の憎めない好人物ぶりが愉快です。

ラストの雪の中の一軒家をめぐる銃撃シーンは、殺し合いなのに、なぜか牧歌的でのんびりしたものがあります。
暴力は大嫌いだという、フランソワ・トリュフォー監督の面目躍如といったところで、犯罪映画の形を借りた”愛の映画”になっているのです。

二枚目でも、タフガイでもない主人公のシャルリが、この犯罪映画でもあり、恋愛映画でもある、この映画にピッタリで、特に彼のシャイな雰囲気の描写は、つっぱらない映画の楽しさを満喫させてくれます。

それは、いかにも”フランス的洒脱さ”と言ってもいいのですが、粋に昇華しないのは、そこに人生への”苦い絶望”が込められているからだと思うのです。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-02-21

飯田橋日仏学院で英字幕で観たのが初回だった。撃たれたマリー・デボア嬢が雪原を垂直に落下して行くシーンが印象深く美しかった記憶が有る。男女の歌声が走行するドライブシーンに流れたりコミカルなタッチも交えたフレンチ・ノワールな作品

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-03-28

アルフレッド・ヒッチコック監督の<裏窓>や<ロープ>にはピアニストが出て来る。その音楽は、自殺しようとしているミス・ロンリーハートを思いとどませるし、人生を変える…。
本編では、シャルル・アズナブールがパセテックな曲を奏じるピアニストで登場。コミカルでいてサスペンスフルな愛の物語が繰り広げられる♪雪のシーンが美しい!

最終更新日:2024-04-26 21:57:21

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