恐怖(1961) 作品情報
きょうふ
ぺニー(スーザン・ストラスバーグ)の母は十年前に離婚して以来、ペニーを連れてイタリアで暮していたが死亡したので、南仏ニースに住む父に会うためにペニーはニース飛行場についた。ペニーは落馬のために下半身不随の身になっていた。急用で父はどこかへ行き、若いロバート(ロナルド・ルイス)と云う運転手に迎えられた。父の家には後妻のジェーン(アン・トッド)がいた。その夜中、風の音に目を覚ましたペニーは、庭の離れの窓にゆらめいている灯影を見つけ、車椅子で行ってドアを開けた。鳥や獣の剥製に囲まれた椅子の上で、父が目を見開いて死んでいた。悲鳴をあげて逃げ出したペニーは、庭のプールに椅子ごと落ちてしまった。ジェラール医師(クリストファー・リー)、ジェーン、ロバートに囲まれたベットの中で気がついたペニーの話は幻覚だと云われた。事実、何ごとも起っている様子はなかった。翌日ペニーは、父からの電話に出て「パパだ、出迎えに行けなくて悪かった。二日たったら帰る」と云う声を聞き、訳がわからなくなった。ロバートの運転でジェーンが出かけて行った夜、ペニーは車庫に父が乗っていた筈の車があるのを発見し、父の居間からピアノの音を聞いた。帰って来たジェーンとロバートは、やはり信じようとせず、ジェラール医師は幻覚が続くと狂人になるかも知れないと云った。その夜ペニーは自分の部屋で椅子に腰をかけている父の死体を見た。ジェーンとロバートがかけつけたが、ロバートは死体のあった椅子がぬれているのを見て不審に思った。ジェーンが去った後、ペニーはロバートに父が死んだら遺産は自分がもらい、ジェーンには一定の基金の利子しか行かない。自分が死ぬか、狂人になればジェーンが全財産を受けることになるので、ジェーンとジェラール医師が父を殺したのではないかと語った。ペニーの疑惑と恐怖は更に高まって行った。--以後の物語は製作者と配給会社の要請により伏せます。
「恐怖(1961)」の解説
十年間会わなかった父の家へ帰った娘が経験する恐怖に観客をまきこもうという恐怖映画。「吸血鬼ドラキュラ」のジミー・サングスターが製作と脚本を担当し、監督は製作者出身の新進セス・ホルト。撮影は「殺人鬼登場」のダグラス・スローカム。音楽はクリフトン・パーカー。出演者はスーザン・ストラスバーグ、ロナルド・ルイスなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:セス・ホルト
出演:スーザン・ストラスバーグ ロナルド・ルイス アン・トッド クリストファー・リー |
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配給 | 日本RKO |
制作国 | イギリス(1961) |
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