デンジャー・ポイント 作品情報
でんじゃーぽいんと
国際刑事警察麻薬局の捜査官ポール・シャーマン(スヴェン・バーティル・タウベ)は、アメリカにヘロインを密輸しているオランダの麻薬組織を調査すべくアムステルダムにやってきた。到着と同時に、これまでの調査報告をすることになっていた同僚のデュクロスが、組織の殺し屋に殺された。シャーマンは早速、アムステルダム警察署長のデ・グラーフ(アレクサンダー・ノックス)とその部下ファン・ゲルダー警部(パトリック・アレン)に会った。ホテルに部屋を取り、表にでたシャーマンはデュクロスを殺した殺し屋に尾行されていることに気づき逆にまいて彼の入っていった倉庫をつきとめる。それから彼は助手のマギー(バーバラ・パーキンス)を使いデュクロスの愛人だったアストリッド(A・マースン)を捜しにかかった。彼がホテルに戻るとさっきの殺し屋が、彼の部屋を物色しているのを発見し、格闘の末、殺し屋は死んだ。マギーの力を借り、アストリッドを捜しだしたシャーマンは彼女が働いているナイトクラブへでかけるが、そこには例の倉庫の持主のモルゲンシュテルンがいた。閉店後、アストリッドの後をつけたシャーマンは、彼女が若い男にからまれているのを目撃して飛びだしたが、それが、彼女の弟のジョージだと聞くと彼が逃げ込んだ教会に入った。ジョージは明らかに麻薬中毒患者だった。彼は牧師メーゲレン(V・シェイバル)のとめるのをふりきりジョージを家まで送り届けた。翌日、正式の捜査班を組んで倉庫を洗った。シャーマンは、窓際にアストリッドそっくりの人形が首を鎖でつながれているのを発見した。デ・グラーフから、ジョージがヘロインを打ちすぎて死んだことを知らされたシャーマンはすぐアストリッドの家にかけつけたが、彼女はあの人形と同じように、首に鎖をまきつけられ、窓にぶらさげられていた。殺し屋のメモ帳から得た情報でシャーマンとマギーはハイラー島に渡り、マギーがホテルの部屋を取っている間、彼は麻薬組織一味のはしげに乗り込んだ。はしけが沖にでると、ヘリコプターが飛んできてヘロインの入った包みを落とした。一方、マギーは以前に紹介されたゲルダー警部の娘トルディ(P・カスダグリ)に誘われ城に向った。そこにはメーゲレン牧師がおり、マギーそっくりの人形が鎖で首をまきつけられているのを目撃する。その頃、シャーマンが忍び込んだはしけも、その城に入った。シャーマンが城内を調べていると、マギーの死体にぶつかり、その瞬間、背後から頭を殴られた。拷問から辛じて脱出したシャーマンはメーゲレンたちを追ってモーターボートでアムステルダム運河を飛ばした。航行するはしけや観光船をすりぬけ、追跡戦が展開されたが、メーゲレンのモーターボートは激突し、大破した。黒幕をつきとめたシャーマンは倉庫に向った。ゲルダー警部とその娘トルディに銃をつきねけられた彼は隙をつきトルディを射殺した。ゲルダーは倉庫の窓のリフトで脱出しようとしたが、絶叫と共に二〇メートル下に落ちていった。
「デンジャー・ポイント」の解説
運河の都アムステルダムを舞台に、オランダの麻薬組織と対決する国際刑事麻薬捜査官の活躍を描く。製作はクルト・アンガー、監督はジョフリー・リーブ、アリステア・マクリーンの小説「麻薬運河」をマクリーン自身が脚色、撮影はジャック・ヒルドヤード、音楽はピエロ・ピッチオーニが各々担当。出演はスヴェン・バーティル・タウベ、バーバラ・パーキンス、アレクサンダー・ノックス、パトリック・アレンなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1972年8月19日 |
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キャスト |
監督:ジョフリー・リーブ
原作:アリステア・マクリーン 出演:スヴェン・バーティル・タウベ バーバラ・パーキンス アレクサンダー・ノックス パトリック・アレン ウラデク・シーバル Ania Marson Penny Casdagli |
配給 | コロムビア |
制作国 | イギリス(1972) |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-07-23
被害者そっくりの人形の首を、鎖で吊るすミステリアスな予告殺人、意外な黒幕も登場する、ドンデン返しのストーリーが展開していく。
「オーロラ殺人事件」のドン・シャープ監督の演出は、オランダの特色を活かし、狭く入り組んだ運河で繰り広げられる、モーターボートでのチェイスが、実にスリリングで面白かったですね。