ジャスト・ア・ジゴロ 作品情報
じゃすとあじごろ
第一次大戦で負傷したポール(デイヴィッド・ボウイ)が故郷ベルリンに帰って来た。敗戦のショックで混乱するドイツ社会にあって、ヒットラーのファシズムだけが頭をもち上げていた。エリート軍人になるべく教育されて前線に送られていたポールも、帰ってからはすることもなくぶらぶらと日々を過ごしていた。母ミュッティ(マリア・シェル)やヒンダ伯母(ヒルデ・ウェイスナー)は、そんな中でたくましく働いている。幼なじみのシリー(シドニー・ローム)は、場末の踊子から、ハリウッドの人気女優へと変貌していった。ポールの前の連隊長ヘルマン・クラフト(デイヴィッド・ヘミングス)は、戦争後遺症から分裂症となり、ポールを、自分の政治結社に誘うが、その感情の奥にはポールに対するホモ・セクシュアルなものが含まれていた。そのヘルマンの誘いも拒否して街を彷徨するポールは、やがてジゴロたちが集まるバー“エデン”の経営者セマリング少佐(M・ディートリッヒ)に会った。その日から、“エデン”で働くようになったポールは、金持ちの中年女ヘルガ(キム・ノヴァク)のジゴロになる。そんなころ、シリーが大スターになってハリウッドから帰って来た。彼女は年老いた貴族(クルト・ユルゲンス)の妻に迎えられたのだ。わがままなヘルガのおもちゃとして扱われていることにイヤ気のさしたポールは彼女のもとを去り、シリーの結婚式に参列した。ポールヘの愛を語りながら、貴族との結婚を選んだ彼女は、しかし、公園でポールに愛をささやいた。無表情でキスをするポールは、シリーと分れた後、夜の街に出た。ちょうどファシストの内戦が勃発しており、彼はその流れ弾に当たって死んだ。そして皮肉にも時代の英雄として埋葬されるのだった。
「ジャスト・ア・ジゴロ」の解説
大戦の間の激動の1920年代のベルリンを舞台にジゴロとなって街を彷徨う一人の男の悲運な生涯を描く。製作はロルフ・ティーレ、監督は「別れのクリスマス」などのデイヴィッド・ヘミングス、脚本はジョシュア・シンクレア、撮影はチャーリー・スティンベルガー、音楽アレンジャーはギュンター・コルトウィック、衣裳はイングリット・ツォーレが各々担当。出演はデイヴィッド・ボウイ、キム・ノヴァク、デイヴィッド・ヘミングス、マリア・シェル、クルト・ユルゲンス、マルレーネ・ディートリッヒ、エリカ・プルハール、ヒルデ・ウェイスナーなど。オリジナル版は147分。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1983年1月29日 |
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キャスト |
監督:デイヴィッド・ヘミングス
出演:デイヴィッド・ボウイ シドニー・ローム キム・ノヴァク デイヴィッド・ヘミングス マリア・シェル クルト・ユルゲンス マルレーネ・ディートリッヒ エリカ・プルハール ヒルデ・ウェイスナー |
配給 | テレキャスジャパン |
制作国 | 西ドイツ(1978) |
上映時間 | 100分 |
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