1900年 感想・レビュー 1件

せんきゅうひゃくねん

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P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-11

ベルナルド・ベルトリッチ監督の「1900年」は、ロバート・デ・ニーロとジェラール・ドパルデューが存在感のある演技を競い合った、壮大なる映像詩とも言える作品だ。

1900年の同じ日に、大農園で二人の男児が誕生した。
ひとりは、地主の孫アルフレード、もうひとりは、小作人の孫オルモ。
二人は激動の時代を、互いに意識し合いながら成長していく。

2部構成によるベルトリッチ監督の壮大なる叙事詩でもあり、豪華な配役により、世代の移り変わりを描いたメロドラマにもなっている。
そこに、ファシズムの狂気が割り込んでくる。

人々の愛と憎しみ、農民のデモやファシストによる虐殺という、歴史的な事件までが、ゆったりとした時の流れの中で、何気ない出来事のように描かれている。

最終更新日:2023-12-21 16:00:01

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