マイ・ビューティフル・ランドレット 作品情報
まいびゅーてぃふるらんどれっと
パキスタン青年オマール(ゴードン・ウォーネック)は、父(ロシャン・セス)とロンドンのみすぼらしいアパートに住んでいた。父はかつてボンベイで新聞記者をしていたが、妻を亡くしアルコールづけになっていた。オマールは父の弟ナセル(サイード・ジャフリー)が経営するガレージで働き始める。ナセルは金儲けを第一に考え、イギリス女性レイチェル(シャーリー・アン・フィールド)を情婦にしていた。ナセルの瀟洒な邸に招かれたオマールはいとこのタニア(リタ・ウルフ)に久し振りに再会する。いとこのサリム(デリック・ブランシュ)の車で帰宅する途中、幼ななじみのジョニー(ダニエル・デイ・ルイス)を見かけて声を掛けた。オマールは南ロンドンのコイン・ランドリーの経営をまかされるが、うまくいかない。そこでジョニーに手伝いを頼んだ。サリムから麻薬の運び屋の仕事を請け負い、一部をくすね、それを売って改装費に当てる。ナセルはジョニーをつかい、アパートの家賃を払わない貧乏詩人を追い出させた。パウダーズと改称したコイン・ランドリーの新装開店の日、店内ではナセルとレイチェルがダンスをし、奥では裸になったオマールとジョニーがキスし抱きあう。タニアが現われ、レイチェルを「男に囲われている女なんて寄生虫と同じよ」となじる。傷つくレイチェル。一方、サリムはジョニーのかつてのパンク仲間を、車で追いかけ回し、足にけがをさせた。レイチェルが去り、男性優位主義のパキスタン人社会にうんざりしたタニアが家を出て、ナセルは兄のアパートに行き慰めを求める。パンク連中はサリムに復讐する機会を狙っていた。そうして、パウダーズの前でサリムの車を破壊し、サリムをなぐりつける。もめごとを避けたいジョニーだったが、意を決して止めに入り、かつての仲間ともみあう。しばらくしてオマールが来て、ジョニーを介抱する。身も心も傷ついたジョニーは、パウダーズを去る決意を口にするが、オマールは彼にそっと寄り添う。やがて、店の奥で二人は互いの身体を洗いあうのだった。
「マイ・ビューティフル・ランドレット」の解説
南ロンドンを舞台にパキスタンとイギリスの二人の青年の交流を描く。イギリスの商業TV局チャネル4が“フィルム・オン・フォー”という番組のために製作したものだが、試写を見たジャーナリストの勧めで、エジンバラ映画祭に出品したところ好評だったので、劇場公開されることになった。製作はサラ・ラドクリフとティム・ビーヴァン。監督は“Hit”(84)のスティーブン・フリアーズ。脚本はパキスタンとイギリスのハーフであるハニフ・クレイシ。撮影はオリヴァー・ステイプルトン、音楽はルーダス・トナリスが担当。出演はゴードン・ウォーネック、ダニエル・デイ・ルイスほか。16ミリを35ミリにブローアップ。2019年秋、再上映(配給:ファインフィルムズ)。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1987年3月20日 |
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キャスト |
監督:スティーブン・フリアーズ
出演:ゴードン・ウォーネック ダニエル・デイ・ルイス サイード・ジャフリー ロシャン・セス シャーリー・アン・フィールド リタ・ウルフ デリック・ブランシュ |
配給 | 松竹富士 |
制作国 | イギリス(1985) |
年齢制限 | R-15 |
上映時間 | 98分 |
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