マスク(1994) 作品情報
ますく
さえない銀行マンのスタンリー(ジム・キャリー)は、気は優しいが小心者で女の子にモテない。楽しみといえば、「バックス・バニー」など往年のカートゥーンをビデオで観ること。ある日、彼は銀行で、ナイトクラブ“ボンゴ・ボンゴ”のセクシーな歌姫ティナ(キャメロン・ディアス)と出会い、ひと目で恋に落ちる。彼女は銀行強盗を企むヤクザな恋人ドリアン(ピーター・グリーン)に強いられて、銀行の内部をカメラに収めに来ていた。その日、勤務を終えたスタンリーは川で古ぼけた仮面を見つけて拾う。スタンリーが家に帰り何気なく仮面を付けると、それはゴムのように顔に吸いつき、竜巻が起こった。超スピードで回転した彼は、緑色の頭に黄色のハデなスーツを着た怪人〈スタンリー・ザ・マスク〉に変身していた。変わったのは外見だけではなく、ゴキゲンな叫びを上げた彼は、すごい勢いで街に飛び出す。思ったことは何でもなし遂げられる不思議な能力を身につけた彼に怖いものはなく、口うるさい大家のミス・ピーンマンや街の不良どもをギャフンと言わせ、詐欺まがいの手口でだました修理工場をメチャクチャにした。翌朝、スタンリーは夢だと思った昨夜の出来事が本当だと知り、怖くなる。その夜、ティナの夢を見た彼は彼女への思いが断ち切れず、一度は捨てた仮面を再び手にしてマスクに変身。ドリアン一味が強盗を決行しようとしていた銀行に向かい、連中を尻目に大金を奪うと、ココ・ボンゴでティナを相手にアステアばりの華麗なダンスを披露、彼女の心を虜にする。翌日、銀行のモニターに映ったマスクのスーツの柄がスタンリーのパジャマと同じものであることが発覚し、彼は強盗の容疑者に。一方、銀行で彼と出会ったティナは、彼の優しさに心を動かされる。そんな彼女に彼は、もう一度マスクに合わせてあげると約束する。彼は意を決して素顔で訪れたものの、「僕がマスクだ」とは言えずに立ち去る。代わりにマスクに変身し、情熱的に彼女に恋を囁く彼に、警察が迫る。仮面の魔力でミュージカル状態になりながら逃げるマスクの前に、今度はドリアン一味が立ちはだかる。仮面はドリアンの手に渡り、絶体絶命の危機。スタンリーは何とかマスクを奪い返して怪人マスクに変身するとティナを救って大暴れ、一味を退治した。
「マスク(1994)」の解説
人間の潜在的欲望を引き出す古代の仮面をつけた青年が、謎の怪人マスクとなって大活躍する姿を描いた、ファンタスティックなアクション・コメディ。ダークホース・コミックス社のマイケル・ファーロンとマーク・ヴァーヘイデンによる同名のカルトコミックを、発想とキャラクターを借りてマイク・ワーブが脚色。監督には「ブロブ 宇宙からの不明物体」で50年代SF映画の味わいを再現したチャールズ・ラッセルがあたった。製作は「ショッカー」のボブ・エンゲルマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはマイク・リチャードソン、チャールズ・ラッセル、マイケル・デ・ルカ、撮影はジョン・R・レオネッティ、音楽は「ベートーベン」のランディ・エデルマン。特殊メイクは「ミセス・ダウト」のグレッグ・キャノン、SFXは「ジュラシック・パーク」などのILMがそれぞれ担当。主演は初主演作「エース・ベンチュラ」でスターダムにのし上がったジム・キャリーで、得意の顔面七変化をはじめ、その爆笑パフォーマンスの数々が見もの。共演は、セクシーなヒロイン役にモデル出身で、本作が映画初出演のキャメロン・ディアス、「ローカルヒーロー 夢に生きた男」のピーター・リーガート、「ロビン・フッド キング・オブ・タイツ」のエイミー・ヤスベックほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1995年2月25日 |
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キャスト |
監督:チャールズ・ラッセル
出演:ジム・キャリー キャメロン・ディアス ピーター・リガート ピーター・グリーン エイミー・ヤスベック リチャード・ジェニ オレステス・マタセーナ ティモシー・バグレー ナンシー・フィッシュ マックス |
配給 | ヒューマックス・ピクチャーズ=ギャガ・コミュニケーションズ |
制作国 | アメリカ(1994) |
上映時間 | 100分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、5件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-01-09
この映画「マスク」の面白さが、CGで表現されるマスクの動きではなく、ジム・キャリーの魅力によるところがまず素晴らしい。
刑事が訪ねてきた時に、急に耳が遠くなって「えッ?」とかいう表情だけで大笑い。
何度も繰り返し観てますが、未だに笑える。
そして、キャメロン・ディアスが非常にキュートかつセクシーで、この作品の彼女は本当に可愛い。
チンピラたちにからまれて、いきなり風船でプードルを作るところ、クラブで激しくダンスするシーン、警官たちが戸惑いながらも踊りだすシーン、マスクが撃たれてアカデミー賞ばりの演技をするシーン。
全てが理屈抜きに楽しくて、お腹を抱えて笑える。
とにかく、全編ハイテンション。
そして、時折見せる素顔のジム・キャリー演じるスタンリーの切ない表情が、またいいんですね。
スタンリーが飼ってるワンちゃんのマイロくんも可愛い。そしてグッボーイ。
テンポのいいストーリー展開とCGが嫌味なく効果的に使われ、笑いのセンスも抜群にいい。
ジム・キャリーがクドくて苦手という方でも、安心して楽しめるエンタメ作品だと思います。