暗黒街の巨頭 作品情報
あんこくがいのきょとう
1920年代のアメリカ。ニューヨーク郊外のロングアイランドに豪華な邸宅を構えるジェイ・ギャツビーは、夜毎のようにパーティーを催していた。彼の身分は謎に包まれていたが、招待客は密輸やスパイ、殺人など法に背く行為の末に大金持ちになったのだと噂し合っていた。ギャツビーの隣に住むニック・キャラウェイは、数回パーティに招待され、徐々に彼の秘密を知るようになる。ギャッピーは農家に生まれ、17歳のときに成金に拾われた。第1次大戦に参加し、陸軍少尉となった彼は、デイジーと知りあった。若い2人は激しい恋に落ちたが、ギャツビーは軍の命令でフランス戦線へ派遣されてしまう。ギャツビーがフランスへ発ったあと、デイジーはシカゴの富豪トム・ブキャナンと結婚した。その頃のことをニックは知らなかったが、デイジーとニックは従弟同志だった。そして、トムとニックはエール大学の級友だった。数年後、戦線から戻ったギャッピーは、愛するデイジーが結婚したことを知って苦しんだ。しかも彼女の生活はギャツビーの手の届かない上流階級にあり、社交界の花形として日々を送っていた。ギャツビーは再びテイジーの心をとり戻す決意を固め、戦後のどさくさにまぎれて禁酒法の裏をかく酒の密売を始め、瞬く間に巨万の富を築いた。今、ギャツビーはロングアイランドに大邸宅を構えていた。それは、デイジーの邸と湾をへだてて向かい合っていた。ギャツビーは夜毎豪華なパーティを開いた。当然、社交界の話題はギャツビーに集中し、2人はニックの仲介を得て再会した。デイジーはギャツビーの変わらぬ愛を知り、感激した。夫にはマートルという情婦がいて、すでに夫婦生活はうまくいっていなかったのだ。ある日、ギャツビー、デイジー、ニック、トムが顔を揃え、ギャツビーとトムがデイジーをめぐって対立した。その帰り道、興奮するデイジーが運転するギャツビーの車がマートルを轢き殺してしまった。そうとは知らないマートルの夫のウイルソンは、妻を殺したのはギャツビーと思い込み、銃を手にギャツビーの邸へ向かう。デイジーは危険を知らせようとギャツビーに電話をかけるが、通じない。その頃、ギャツビーは来訪したニックに今までの自分の非を懺悔していた。そこへやって来たウイルソンに、あえなく射殺されるのだった。
「暗黒街の巨頭」の解説
F・スコット・フィッツジェラルドの小説による舞台劇をもとにしたギャング映画。禁酒時代、すべては金で買えると信じた男ギャビーが主人公。共演はベティ・フィールド、マクドナルド・ケリーほか。監督はエリオット・ニュージェント。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:エリオット・ニュージェント
原作:F・スコット・フィッツジェラルド 出演:アラン・ラッド ベティ・フィールド マクドナルド・ケイリー ハワード・ダ・シルヴァ ルース・ハッシー シェリー・ウィンタース エド・ベグリー |
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配給 | セントラル |
制作国 | アメリカ(1948) |
上映時間 | 95分 |
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