ムーンライト&ヴァレンチノ 作品情報
むーんらいとあんどばれんちの
詩人で大学講師のレベッカ(エリザベス・パーキンス)の夫が自動車事故で死んだ。近所に住む親友のシルヴィ(ウーピー・ゴールドバーグ)が何とか慰めようとし、妹のルーシー(グウィネス・パルトロウ)も駆けつけた。だがレベッカが本当に頼ることができたのは、皮肉なことに不仲の続く継母のアルバータ(キャスリーン・ターナー)だった。天文学者だった夫の友人たちや父(ジョゼフ・ソマー)も集まり、故人の想い出を話し合うなかで、レベッカだけは何か悲しみとは違う違和感に襲われていた。未亡人となった彼女を気づかって、シルヴィやルーシー、それにアルバータまでが度々彼女を訪れ、一緒に出かけたりする。だが彼女たちもそれぞれ自分の悩みを抱えていた。シルヴィは夫との仲が冷めきっていた。ルーシーは自分の容貌へのコンプレックスから恋人ができない。有能な企業重役のアルバータだが、私生活では自分の優しさを表現できず、夫とも離婚していた。彼女はレベッカの誕生日のプレゼントに家の塗替えを頼み、レベッカは逆に反感を感じてしまう。だがやって来たのが以前から彼女たちがセクシーだと噂していた近所に住むペンキ屋(ジョン・ボン・ジョヴィ)で、ヴァレンティノという妙な名の犬を連れたこの男の純朴な魅力に、特にレベッカは心が揺れる。レベッカの教え子スティーヴンがルーシーに夢中になる。恋愛に躊躇していたルーシーだが、レベッカに貴女は十分に綺麗よと励まされ、ついに初めての恋愛に乗り出した。一方レベッカもペンキ屋と男女の仲になるが、突然彼を拒絶する。彼女はシルヴィ、妹、継母に、夫との最後の夜のことを打ち明ける。彼女は子供が欲しいという彼の気持ちを拒絶したのだ。アルバータの提案で、四人の女たちは夜中の墓地に出かけ、蝋燭を燃やし、思い思いに仮装し、そして自分の胸の内を語りはじめた。ルーシーがアルバータに冷たいのは、いつも亡き実母を慕っていたからだ。そしてアルバータは二人の娘を愛しながらも、プライドから優しく接することができなかったのだ。彼女は二人の亡き母に語りかけ、助けを請う。レベッカは亡き夫に別れを告げた。雨が降り注ぐ中、4人の女はそれぞれの本当の人生に向けて歩み出した。
「ムーンライト&ヴァレンチノ」の解説
ニューヨーク近郊を舞台に、姉、その親友、妹、継母の4人の女のそれぞれの人生模様を都会的な洗練された台詞でつづる女性映画。監督は「ルディ 涙のウィニング・ラン」のデイヴィッド・アンスポー。製作はアリソン・オーエンと、「デッドマン・ウォーキング」のエリック・フェルナーとティム・ビーヴァンのチーム。現代ニューヨーク劇壇を代表する都会派喜劇の作家ニール・サイモンの娘、エレン・サイモンが、自身の処女作の同名戯曲を自ら脚色。撮影は「ホーム・アローン」シリーズのジュリオ・マカット。音楽は「素顔のままで」のハワード・ショア。美術はボブ・ウィルソン・キング。衣裳は「裸のランチ」のデニーズ・クローネンバーグ。編集はデイヴィッド・ローゼンブルーム。出演は「ドクター」のエリザベス・パーキンス、「エディー 勝利の女神」のウーピー・ゴールドバーグ、「ミセス・パーカー ~ジャズエイジの華~」のグウィネス・パルトロウ、「シリアル・ママ」のキャスリーン・ターナほか。共演はロックバンド“ボン・ジョヴィ”のヴォーカリストで本作が映画初出演のジョン・ボン・ジョヴィ、「ストレンジ・デイズ ―1999年12月31日―」のジョゼフ・ソマーほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1996年10月5日 |
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キャスト |
監督:デイヴィッド・アンスポー
出演:エリザベス・パーキンス ウーピー・ゴールドバーグ グウィネス・パルトロウ キャスリーン・ターナー ジョン・ボン・ジョヴィ ジェレミー・シスト ジョセフ・ソマー トリム |
配給 | 日本ビクター |
制作国 | アメリカ(1995) |
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