逃亡者狂騒曲 デジタル・リマスター版 作品情報
とうぼうしゃきょうそうきょくでじたるりますたーばん

「まるで巨人のようなビル群。もし君が若いダビデなら、今すぐ来て、この巨人に挑戦しろ─」。ニューヨークから届く、手紙。ビルの屋上から見下ろす、混沌とした台北の街。街を徘徊する廃品回収の老人、欲望に彩られたナイトクラブ……。ニューヨークに行くことを夢見るダンサー。夜はナイトクラブで働き、昼は恋人とまどろむ。昼夜が逆転した生活を送りながら、台北の雑踏の中を漂っている。まるで光に誘われる蛾のように。祭りの夜、爆竹とロケット花火の光が夜の街を照らし、男ははしゃぐ恋人の姿をビデオカメラで追う。男は雑踏の中で奇怪な殺人事件を目撃し、その一部始終をビデオカメラが捉えてしまう。謎の殺し屋に追われることになった男は、夜の街を疾走する逃亡者となる。次第に現実と白昼夢の境界が曖昧になり、彼の世界は浸食されはじめる。やがてニューヨークで謎の疫病が蔓延したと手紙が届き、ニューヨークに行く夢は、男の手からこぼれ落ちてしまう。「街の中空に透明なガラスが存在し、世界を上下に隔てる。僕はその上で踊りたい─」
「逃亡者狂騒曲 デジタル・リマスター版」の解説
台湾CM界のレジェンドで、1991年に台湾人監督として唯一カンヌ国際広告賞金獅子賞を受賞したワン・チャイシアン(王財祥)が、不安と焦燥感に満ちた90年代の台湾の熱気をフィルムに閉じ込めたデビュー作にして唯一の長編映画。一般的な長編映画の使用フィルム9000~1万フィートに対して、本作は20万フィートのフィルムで撮影された。メインは35ミリフィルムで、他にスーパー16ミリ、16ミリ、Bolexなど、多くの機材が使用された。こうして、脚本通りの編集ではなく、膨大な素材の中から「何を残し、何を捨てるか」の取捨選択をすることで、イメージがモンタージュされていき、独特のリズムが作られていった。1997年、ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品、アジア太平洋映画祭最優秀撮影賞・最優秀編集賞・最優秀録音賞を受賞する。だが、台湾での公開はわずか数日で打ち切られ、忘れ去られた伝説の映画となっていた。2023年、デジタル・リマスター版が台湾の国家電影及視聴文化中心(TFAI)で上映。1987年の戒厳令解除後の急激な経済成長や揺れ動く政治状況下における混沌の台湾を捉えた先鋭的な映像美が蘇った。出演はチェン・ホンレン、ルー・シンユー、チェン・ジェイー、ホー・ジョンシアン。ニューヨーク行きを夢見るダンサーが、爆竹とロケット花火の光が街を照らす祭りの夜、奇妙な殺人事件をビデオカメラで捉えてしまい、謎の殺し屋に追われる物語。2024年5月より東京・台湾文化センターで開催の「台湾映画上映会2024」にて上映(2024年6月29日)。2026年10月10日より全国順次公開。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 2026年10月10日公開予定 |
|---|---|
| キャスト |
監督:ワン・チャイシアン
脚本:ワン・チャイシアン 出演:チェン・ホンレン ルー・シンユー チェン・ジェイー ホー・ジョンシアン |
| 配給 | Cinema Drifters=大福 |
| 制作国 | 台湾(1997) |
| 上映時間 | 83分 |
| 公式サイト | https://note.com/chachatw_2026 |
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予告編動画
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