P.N.「bogi」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2026-03-08
可成りの評判だったので原作は読んだが、詳細や核心は覚えてなかった。
よって、殆ど先入観なく観られて映像の素晴らしさと物語の面白さを堪能した。
源監督の手腕に感心。
こびきちょうのあだうち
総合評価4点、「木挽町のあだ討ち」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
可成りの評判だったので原作は読んだが、詳細や核心は覚えてなかった。
よって、殆ど先入観なく観られて映像の素晴らしさと物語の面白さを堪能した。
源監督の手腕に感心。
原作未読。少し期待し過ぎていたので厳し目の星数。面白かったのだが「武士としてソレでイイの?」と言うか、なにか重厚感がないように思われ、素直に拍手喝采とはならなかった。「柘榴坂の仇討」みたいなのの方が私は好きかな?!
永井紗耶子の会心作『木挽町のあだ討ち』(直木賞山本周五郎賞ダブル受賞!しかも「このミス」第4位)を源孝志が自ら脚本を書いて映画化する。これを知って観ないわけにはいかない。テレビでは、ずっと『京都人の密かな愉しみ』が続いている。コラボかと勝手ながら思い込んでいた。昨年の歌舞伎座は見逃した。事前情報で、主演柄本佑が原作の聞き手役総一郎と知ってしまった。そう来るか、と興味津々、期待しないではいられない。
本編冒頭は原作通り。まずは衆人環視のなかでの「仇討ち」である。原作でたびたび引き合いに出された「赤穂浪士」の『仮名手本忠臣蔵』が映画では木挽町森田座でかかっていて、その千穐楽はねた後の雪の夜という建てつけ。導入部の俯瞰で映し出される色とりどりの番傘のなんという美しさ。活字では、こうはいかない。そして原作をしかと具現化した見事な殺陣に、なんと大立ち回りを加えて膨らませ当該の二人を物置小屋になだれ込ませる。既読者は、みなこの作りに唸らされる。以下、原作を巧みに織り交ぜ「仇討ち」が「徒討ち」となり、原作の平仮名表記であることの意味に収斂して行く。
原作に横溢する重層性ある情味とはやや異なるものの、骨格ぶれることのない痛快娯楽時代劇。役者揃いも素晴らしく、源孝志の腕前冴え渡った極上のエンターテイメントと評すべき仕上がりである。ベストセラーの映画化、かくあるべし。原作愛読者、映画、歌舞伎好き必見の一本
蛇足ながら、作兵衛に扮した北村一輝が来年度( ! )の助演男優賞総取りを予感させる儲け役である。
永井紗耶子の会心作『木挽町のあだ討ち』(直木賞山本周五郎賞ダブル受賞!しかも「このミス」第4位)を源孝志が自ら脚本を書いて映画化する。これを知って観ないわけにはいかない。テレビでは、ずっと『京都人の密かな愉しみ』が続いている。コラボかと勝手ながら思い込んでいた。昨年の歌舞伎座は見逃した。事前情報で、主演柄本佑が原作の聞き手役総一郎と知ってしまった。そう来るか、と興味津々、期待しないではいられない。
本編冒頭は原作通り。まずは衆人環視のなかでの「仇討ち」である。原作でたびたび引き合いに出された「赤穂浪士」の『仮名手本忠臣蔵』が映画では木挽町森田座でかかっていて、その千穐楽はねた後の雪の夜という建てつけ。導入部の俯瞰で映し出される色とりどりの番傘のなんという美しさ。活字では、こうはいかない。そして原作をしかと具現化した見事な殺陣に、なんと大立ち回りを加えて膨らませ当該の二人を物置小屋になだれ込ませる。既読者は、みなこの作りに唸らされる。以下、原作を巧みに織り交ぜ「仇討ち」が「徒討ち」となり、原作の平仮名表記であることの意味に収斂して行く。
原作に横溢する重層性ある情味とはやや異なるものの、骨格ぶれることのない痛快娯楽時代劇。役者揃いも素晴らしく、源孝志の腕前冴え渡った極上のエンターテイメントと評すべき仕上がりである。ベストセラーの映画化、かくあるべし。原作愛読者、映画、歌舞伎好き必見の一本
蛇足ながら、作兵衛に扮した北村一輝が来年度( ! )の助演男優賞総取りを予感させる儲け役である。