劇場編集版「Summer Pockets」久島鴎編 作品情報

豊かな自然に囲まれた小さな島、鳥白島。鷹原羽依里（声:千葉翔也）は亡くなった祖母の遺品整理のために、夏休みを利用して鳥白島にやってくる。祖母の思い出の品の片付けを手伝いながら、初めての島の生活に戸惑いながらも順応していく羽依里。ある日、大きなスーツケースを引きずる好奇心旺盛な少女・久島鴎（稗田寧々）と出会う。この島に来た目的を宝探しだと打ち明けた彼女は、羽依里を宝探しに誘う。鴎は幼少期に一度、サマーキャンプで鳥白島を訪れたことがあるという。羽依里は鴎のスーツケースに貼られた“ひげ猫団”のステッカーに妙な既視感を覚える。鴎と冒険することに決めた羽依里は、小学校の屋根裏部屋で見つけた宝箱を開けるため、手帳に書かれた暗号を元に4つの鍵を探すことに。鴎と協力し、順調に鍵を見つけていくが、最後の鍵を見つけたとき、木から落ちて怪我をしてしまう。自宅で安静にする羽依里を訪ねてきた鴎は、意外な姿をしていた。ふたりは宝箱を開けて手に入れた地図を頼りに、鴎が10年前のサマーキャンプで知り合った仲間たちと発見した海賊船を探しに行く。今は使われていないトロッコの線路を歩き、かつて海賊船を見つけた岬へと至る洞窟を目指す。炎天下のなか、5人の子どもたちが線路を歩く白昼夢を見る羽依里。そのなかには、鴎のようにスーツケースを引く少女がいた。海賊船を発見した直後、鴎は羽依里の前から姿を消してしまう。再び洞窟に入って鴎を探すと、鴎のスーツケースが発見される。そのなかには、『ひげ猫団の冒険』という古びた児童書が入っていた。それをきっかけに、羽依里の記憶が蘇る。鳥白島の離島に住む鴎の母の元を訪ねると、海賊船の船長室に入るよう告げられる。鳥白島と鴎を結ぶ過去とは……。