わたしは異邦人 作品情報
わたしはいほうじん

イスタンブール生まれで孤児として育ったダフネ。彼女は人嫌いの新米霊能力者で、人生を1か0で捉えている。彼女が地中海の古い町シデに来た目的は、長い間行方不明の母親を探すことだった。だが、残された唯一の手がかりは、遥か昔にトルコの名もない遺跡で撮影された、母親のぼやけた写真だけ。あてのない人探しを始めたダフネは、やがて不思議な人々と出会い協力を得る。「見返りは何?」。彼らが助けてくれるたびに尋ねるダフネ。愛する娘に気持ちを伝えたい娼婦、口のきけない巫女、“本心”を明かさない年齢不詳の男……。ダフネが出会う人びともまた、彼女と同様にある「思い」を捨てられずシデを離れられずにいた。昼から夜へと移り変わる濃密な空気のなか、ダフネはシデにとどまる者たちの思いに直面する。シデは古代ギリシャでは港町として栄えた歴史ある町……アポロン神殿や円形劇場など2000年も前の空気が色濃く漂う。ダフネに次々に訪れる“目に見えないもの”との出会い。彼らとの交流を通して、ダフネは新たな自分を知っていく。
「わたしは異邦人」の解説
2024年第37回東京国際映画祭アジアの未来部門にて作品賞を受賞した、古代ギリシャの遺跡を舞台に自らのルーツをたどる女性のヒューマンドラマ。映画祭タイトルは「昼のアポロン 夜のアテネ」。新米霊能力者ダフネがトルコ南部の町シデを訪れ、出会った人々の協力を得ながら行方不明の母親を探す。監督は脚本家やプロデューサーとして様々な作品に携わり、本作で監督デビューを果たした、トルコ出身のエミネ・ユルドゥルム。現代を生きる若き女性の成長を、アポロンやアテナなどギリシャ神話の神々から着想を得た幻想的な物語を取りこみ描いていく。カンヌ国際映画祭常連の「雪の轍」「二つの季節しかない村」のヌリ・ビルゲ・ジェイランを筆頭に、「裸足の季節」のデニス・ガムゼ・エルギュヴェンなどに続き、トルコから新たな才能が誕生した。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2025年8月23日公開予定 |
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キャスト |
監督:エミネ・ユルドゥルム
出演:エズギ・チェリキ バルシュ・ギョネネン セレン・ウチェル ギゼム・ビルゲン ネイラ・カヤバシュ デニズ・テュルカリ ラーレ・マンスル メリヒ・デュゼンリ |
配給 | パンドラ |
制作国 | トルコ(2024) |
上映時間 | 112分 |
公式サイト | https://2024.tiff-jp.net/ja/lineup/film/37003ASF01 |
(C)Rosa Film, Ursula Film
予告編動画
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