敵(2023) 作品情報
てき
77歳の元大学教授・渡辺儀助は妻に先立たれ、料理は自分でつくり、晩酌を楽しみ、祖父の代から続く日本家屋でひとり余生を過ごしている。多くの友人たちとは疎遠になったが、気の置けない僅かな友人と酒を飲み交わし、時には教え子を招いてディナーを振る舞う。預貯金が後何年持つか、すなわち自身が後何年生きられるかを計算しながら、自ら定めたXデーに向けて淡々と過ごしていた。だがそんなある日、パソコンの画面に、敵がやって来るという不穏なメッセージが流れてきて……。
「敵(2023)」の解説
日本文学界の巨匠・筒井康隆による同名小説を「騙し絵の牙」の吉田大八監督が映画化、人生の最期に向かって生きる人間をモノクロ映像で描く。妻に先立たれ20年間ひとり暮らしをしている元大学教授・渡辺儀助は、自ら定めたXデーに向けて淡々と暮らしていたが、ある日パソコンの画面に敵がやって来るというメッセージが流れ……。長塚京三が「ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~」以来12年ぶりに映画主演。共演は、「由宇子の天秤」の瀧内公美、「あんのこと」の河合優実、「親密な他人」の黒沢あすかほか。2024年第37回東京国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2025年1月17日 |
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キャスト |
監督:吉田大八
原作:筒井康隆 出演:長塚京三 瀧内公美 黒沢あすか 河合優実 松尾諭 松尾貴史 中島歩 カトウシンスケ 高畑遊 二瓶鮫一 高橋洋 唯野未歩子 戸田昌宏 松永大輔 |
配給 | ハピネットファントム・スタジオ=ギークピクチュアズ |
制作国 | 日本(2023) |
上映時間 | 108分 |
公式サイト | https://happinet-phantom.com/teki/ |
(C)1998 筒井康隆/新潮社 (C)2023 TEKINOMIKATA
予告編動画
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ユーザーレビュー
総合評価:4.25点★★★★☆、4件の投稿があります。
P.N.「老人脳に、NO!そして、イエス!」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2025-01-22
なんだか、分かるようで、分からない作品。
致命的なのは、ポイントのパソコン画面が、映画館で、見えにくいし、肝心のラストが、何となくの想像くらいの手ブレ感。
スッキリしないので、原作のあらすじをチェックしたら、これは、ファンや読者には、整理されるが、初見では、理解しがたい作品だと分かる。
映画は、初見でも、ある程度楽しめなければ、面白くない。
まぁ、フランス文学、フランス映画の裏窓を入れつつ展開するので、初見の人々には、不親切。
高評価の点は、原作に触れているなら、理解出来るが、初見の方々には、???
個人的には、映画の味がある関心を引くテイスト(鑑賞の目安にする)。
意図することは、理解出来たが、鑑賞する観客の立場の視点が、至らない。
若い頃、心理学や思想書に、ハマったが、何も解決しなかったが、有名な心理学者が、行き着いた境地が、なんと、日本人の生き方そのもの、そんな、大切な日本の精神を忘れてしまったのかな?日本人は、無神論者ではなく、一体となって、呼気と同じだから、わざわざ、教えなど、必要なかったのである。
もっとおおらに、老人脳に、NO!自分の人生に、コレはコレで、いいのだ、イエス!と言いたい。